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漫画家・嘉村朗のブログ

第2回 背景べんきょー会<1点透視法で描いてみる>その2

今日は<1点透視法で描いてみる>その2 ということで、前回描いた廊下に窓を書き足していきます。

1、窓の位置を決める


まず、窓の位置を決めます。
わたしは黄緑色に塗った部分に窓を描いていこうと思います。このとき、柱の影になって見えなくなっている部分があることにも気をつけてください。
それでは同じ大きさの窓ガラスが横に4枚並んでいるタイプの窓を描こうと思います。

2、窓枠を描く

そして次に、窓枠を描き込んでいくのですが、注意することが一つあります。

正面から見ると長方形である窓も、奥行きがあることによって上の図のように変形します。
このように変形した四角形に4つ窓を作る場合、単に四角形を4等分しただけでは失敗です。窓に限らず、3次元空間の中に同じ大きさをした物体が手前から奥に向かって並んでいる場合、手前側の物体ほど大きく見え、奥に行けば行くほど物体は小さく見えます。

奥行きのある四角形の分割

「奥行きのある四角形のまん中を通る線」を見つける方法は次の通りです。

まず四角形に対角線(向かい合う頂点をつないだ線)を引きます。(1)
次に先ほどの対角線の交点を通る、(各自が設定した)地平線に垂直な線を引きます。(2)この垂直な線が「奥行きのある四角形のまん中を通る線」です。(図中では半分の線とかいてある;;)


同じような要領でさらに分割していきます。

すると奥行きのある四角形の中に4つ分の四角を作ることができました。
正面から見た図では均等な四角が4つですが、奥行きがあるので奥に行くほど四角が小さくなりますね。


以上のやり方で廊下に窓を描いていきます。

いちいち対角線を描く作業は面倒かもしれませんが、いい加減に描くとやっぱりそこの部分だけ目立ちます;;背景って地道な作業だ。。

仕上げ、完成★


何の工夫もないドアとか付けてみました。影の部分にトーンを貼ったり、天井に格子模様を描き入れたりしても遠近感が出せてよいと思います^^


これで第2回背景べんきょー会はおしまいです。最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
今後、パースについては3点透視法や、人物のある背景などにも挑戦していけたらと思います。


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