低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

アロエッテの歌

アロエッテの歌 1

アロエッテの歌 1

犬木加奈子先生版「レ・ミゼラブル」!

コゼートがひたすら可哀想なのに不思議と漂う謎の優しい空気。
3巻でジャン・バルジャンに見つけてもらうまで、
コゼートは酒屋旅館の夫婦に虐め抜かれこき使われの大変気の毒この上ない描写が続きます。
しかし不思議と読むのが止められない漫画です。
痛みを見せつけるためのつらい描写ではなく、
漫画が登場人物たちの痛みを見守る装置になっているというか…
そんなふうに感じられるすごい漫画です…!

原作をただそのまま描いたのではなく、
作品に対する造詣の深さがモノを言うとはこういうことなのでしょう。

こういう絵が描けるようになりたいです。。