「先生」という言葉は「先に生きている」と書きます。
自分よりも先に生きてきた人からものを学ぶというのは分かりやすい理屈です。
最近ではこの「先を生きている」というのは必ずしも生年月日が自分より前であることを意味しないのだと考えるようになりました。
自分がまだ知らないこと、これからやろうとしていることを先んじて経験しているという意味で捉えたいと思うのです。その方が相手に対して謙虚になれるし、教わる側としては楽なのです。(謙虚になれるといってもついつい知ったかぶりをしてしまう癖は出てしまうのですが……;;;;)
こういうふうに考えられるようになったのは内田先生の『先生はえらい』を読んだことがあるからで、かなりの時間が経過してもわたしの考え方にじわじわと影響を与えてくれるというのは本当にありがたいですよね。
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01
- メディア: 新書
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「ひかるこちゃんの先生!」もひかるこが年下の直(なお)を先生と呼びますが、「教わるとはどういうことか」という問いを考えるにあたりこのふたりの関係もおもしろく描いていけそうなので気に入っています。(全然続きを描けておりませんが><)
しかし、この話を考えた当時は「先生とはどういうものか?」など全然考えたこともないわけですから不思議です。
先生とはどういう存在なのか、学ぶとはどういう感覚なのかをもっと深く考えていきたいです。