低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

絵のこだわりを捨てる

こんにちは、嘉村 朗です。

手を動かして漫画の続きを作ろうと試行錯誤中です。

 

楽しく、自由に、のびのびと感じて、考えて、

ノリノリで描く喜びを取り戻すように……

 

 

そして、デジタル環境で読む人が増えたいま、線画や仕上げかたも従来の教科書通りにしなくてもいいんじゃね!??という気持ちになってきました。

 

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↑「まじです!」のイメージを描いている途中。CLIP STUDIO PAINTの「リアル鉛筆」で描いた線。

 

これまで、絵に関してはつけペンのシャープでキリッとした線と、スクリーントーンの網点の質感にこだわり、納得のいく完成原稿を目指してきたつもりです。

 

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↑ 2016頃の原稿の写真。

 

印刷技術と紙出版の事情で画材や技法について特に注文や制限を受けない環境にいるいま、見栄えがするなら何でもアリ!なのでは……とふと思いました。

鉛筆みたいな線、ぼってりした太い線とか濃淡のある線。薄墨のようなグレーもカラーもテクスチャも好きなように試してみていいのでは?と……。

 

わたしの画力なんて本当に絵を極めたいひとと競争したら勝てる余地のないものです。わたしには誰を圧倒するような物質的に豊かで華やかな絵を描く才能がありません。美意識もたいしたことないし、多分そういうものに心惹かれる才能が平凡なのでしょう。

(しかし、わたしにも漫画に使える才能があります。それを言葉で説明することはできないけれど、わたしの漫画を好きになってくれた人、何か感じてくれた人はふんわりわかってくださっているはずだと思っています。)

 

 

そういうわけで、絵で勝負しようなんてやめて、絵については幼稚園児の頃の心持ちのようにのびのびと自由に描けばいいかな~と思い始めました。

 

自分の特異な才能の使いどころだけは、誰よりも厳しく鋭く手を抜かずに極めます。

ホームページ更新しました|ちっかの完結記念漫画

こんにちは、嘉村 朗です。

ホームページを更新しました。

嘉村朗Official site

 

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「ちっちゃな彼女にせまった結果。」が完結した記念に、みぞグミさんが漫画を描いてくださいました!

 

下のリンクから読むことができます。

↓↓↓

ちっかの最終回記念漫画 | 嘉村朗Official site

 

みぞグミさんの漫画を読ませていただいてとっても感激しました。

わたしが「ちっかの」に込めた想い、楽しんでもらいたい部分、伝わってくれたらいいなあと編集さんと共に作ってきたもの……

それらをしっかり読み取ってもらえていたのが伝わってきてとても嬉しかったです。 

 

 

「ちっかの」はティーンズラブコミックなので性描写がありますが、男性向けコミックとは違う性愛を描きたいというのが製作の根底にありました。

最初はこんなエッチの描き方だったら面白いかな~くらいの軽い気持ちでしたが、描いているうちにキャラクターが一人の人間になってきて、そうしたらちゃんとそこに生きて考えている感じ、生活している感じが漫画の中にも出てきました。すると恋愛や性愛が普段のキャラクターの生活や感覚と地続きであるように描きたくなりました。

夢の世界、非現実的な体験として性体験が日常の中にポンッと入ってくるのも面白いですが、「ちっかの」では日常生活と地続きの性体験を描こうとしていたのかもしれません。(おかしな妄想エロ回も取り入れつつ……)

普段の出来事や身体と心のコンディションが性生活に影響を与え合っている様子といいますか…。

 

パートナーとの性愛の築きかたに教科書的な正解はなく、一人ひとりの工夫と努力のうえに少しずつオリジナルな関係を作っていけばいいんだなと、わたし自身も漫画を描きながら学びました。

 

 

性愛というテーマは普段の会話の中で話題にしにくい、語りづらいと感じるかたもいると思います。

でも生きている中で無視できない部分だったり、とても神秘的で生命の不思議に触れられる時間でもあると思います。

漫画の中でしたらひとりでそっと擬似的に体験することもできます。

他のひとの感想を読むこともできます。

己の中に眠った感性を抱えているひとが、間接的にでも性愛について考える機会に出会えたらいいなあと思います。

 

 

いまは漫画の製作ペースが落ちてしまっていますが、今後も性愛についてよく考えながら作品を発表していけたらいいなあと思っています。

そのときは是非読んでいただけると嬉しいです(^^)

 

【関連記事】みぞグミさんのブログです。↓↓

mizogumi.hatenablog.com

 

「ちっちゃな彼女にせまった結果。」おまけページ付き特装版全6巻

コミックシーモアで先行配信中です!

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6月になりました

こんばんは、嘉村 朗です。

とうとう6月になりました。

今月から心機一転、仕事をがんばろうと思っています。

 

健康診断の結果が生まれて初めてコレステロール値高いとか貧血とかになってしまいました。この一年は特に健康的な生活に気を使っていただけにWHY!?と不思議がっております。

コレステロール値の改善チェックリストもすでに全部遂行済みなのに……。

妹には「あんたの食事、まるで精進料理なのにね(笑)」と言われる始末。

 

 

カレーの食べすぎかなあ……としばらくカレー作りの回数を減らして様子を見てみます。

自分で思っているよりもオリーブオイルを使いすぎなのか、肉を食べすぎなのか……。

夢遊病のように寝ている間になにか食べているのか……。

 

とはいえ、そのときに自分の身体が欲しがっているものを適切な量だけ食べるのが一番たのしいし、正解かなあ~と思います。

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ナスは油をたくさん吸うので、素焼きしたものを最後にパスタと炒め合わせました。

アスパラが入ると色が爽やかになって美味しそうですね。

恋愛という言葉に反発する心のむこうに

恋愛をするひとは全体の3割ほどだという。

実は恋愛をするひとは少数派なのだ……。

 

 

少女漫画をばかにされたり、恋愛をくだらないと一蹴されたりする場面に出くわすとわたしは反抗心を剥き出しにすることがある。コミュニケーションの断絶を生み出す諸悪の根源を見つけたかのような気持ちになるし虚しくなる。

 

 

「恋愛」という言葉で想像される人間関係のパターン。

恋のはじまり方、恋をするとどんな気持ちになる、デートはするのか、どんな話をするのか、どれくらい会うとか、距離感、セックス、結婚、家族……。

 

実は決まりとかパターンなんて決まっていないのだけれど、自分たちでゼロから育てていかなきゃいけない面倒なもの。

(面倒だからこそ、すでに誰かが作った関係の物語に習おうとするのかもしれない。先人に習っていいのだけど、いつの間にかそれをやっておけばうまくいくはずなのに……と認知が歪むのかもしれない。)

 

 

「恋愛」とか「家族愛」とか「友情」とか、関係に名前を付けなくても、ずっとずっと広くて深い豊かなコミュニケーションや関係がこの世には存在する。

 

 

広義の意味で「愛すること」、「愛し合うこと」。

 

「自分にとっての愛することって何なのか」を誰もが見つけられたらいいなあと思う。

 

世間の恋愛物語の押し付けに反発するようにして「恋愛とか理解できない」、「恋愛なんか自分には関係ない」と線を引いてしまうことで人間関係の可能性を、愛することの可能性を閉ざさないでほしいと願うことが多々ある。

 

 

自分の実感と合致しないのなら、「愛」という言葉を使う必要もなくて、

心から自分や他者を大事に思える心境とか

慈しむ心がこの世に存在するってこと……

そういうものについての確信を誰もが得られるようになったらいいなあと願っている。

 

 

 

恋愛という言葉に反発する心には、「私が他者との間に築いてみたい人間関係のスタイルを制限しないでよ!」という本人も言葉にできていないもどかしさを感じる。世の中に溢れ返る「恋愛の型」に合致しない自分はだめってことですか!じゃあもういいです!一生恋愛しませんからー!といじけてるみたいに見える。それはかなしい。

 

従来のスタイルを否定することなくのびのびと、人が人を豊かに愛する仕方がたんたんと育っていきますように。

1人3役

こんにちは、嘉村 朗です。

 

お花の茎を切るときに気がつきました。

この花、同じ茎を有していながら花の色が3色になってる……!!?

 

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↑わたしの写真、気をつけて撮ってもピンボケしてばかり(笑)

 

こんなことってあるのですね……。

一つの株に咲く花は全部同じ色になるとばかり思っていたのでびっくりしました。

 

 

どんな色でもどんなスタイルでも、全部わたしなの!!

 

欲張りを実現させていてすばらしい。

固定観念をぶち壊してくれてありがとうて思いました。

グリーンカレー

こんにちは、嘉村 朗です。

先日作ったグリーンカレーをご紹介します。

 

タイ輸入品のグリーンカレーペーストとナンプラーを使って作ります★

 

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 1パックで3人前分を作れます。

わたしは具材に鶏むね肉とほうれん草、たけのこを使いました。

 

 

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 めちゃめちゃ辛い!(^o^)

 

キリッとした辛さでとっても美味しかったです!

ごはんは少しだけにするぞ~と決めていたのですが、美味しすぎて結局ごはんをおかわりしてたくさん食べました(笑)

 

グリーンカレーの辛さって乾燥赤唐辛子の辛さとは違って爽やかでココナッツミルクと砂糖の甘さと合うし面白いです。

 

グリーンカレー - Wikipedia

なんとなくWikipediaで読んでみたら、厳密にはカレーではなくて汁物に分類されるようですね。海外のひと向けに便宜上カレーとして売っているなんて興味深いです……。

贈り物とおすそわけ

こんにちは、嘉村 朗です。

 

Amazonの欲しいものリストよりプレゼントいただきました。

どうもありがとうございます!

 

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キラキラして美味しそう……!(T_T)

最近どんどん気温が上がっているのでゼリーが一層美味しく感じますね。

 

 

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ちょうどコーヒーが切れそうでコンビニまで買いに行こうかどうしようか悩んでいたところに突然、宅配便のベルがなりました。

「こんなミラクルなタイミングって……!」と驚きました。

 どうもありがとうございます!

 

これまたちょうど家へやってきた朝日悠先生にも一個ずつおすそ分けしました。

最近、おすそ分けっていいものだなあとしみじみ感じるようになりました。美味しい思いをするひとの数が増えるってことでもありますし、わたし1人だけがこのコーヒーやお菓子の味を知っているだけより、同じ味を知っているひとが多い方が「後で話ができるかも~」とか楽しい気持ちになります。

 

 

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朝日先生からもお菓子の差入れをいただきました。

コロコロしたビスケットです。

素朴な味のお菓子が大好きなので久しぶりにこういうビスケットを味わえて嬉しかったです。カフェオレも美味しく淹れられたし、おかげさまで良いことばっかりの1日でした。

 

※注意※

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