低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

無意味でムカつく絵

こんにちは、嘉村 朗です。

亀の速度でネームを描いています。

 

ネームは10分描くと気が散ってぼーとしてしまいます。

アナログで線画を仕上げていた時は一人で毎月漫画原稿を完成させていたのになあ…とか過去の自分の能力が眩しくて今の自分にガッカリします。

お話を考えたり物語を作る力は昔よりマシになってきたけれど、確実にわたしは成長しているのにどうしてこうも思い通りに漫画を作れないのか。

 

アナログな道具で手を動かしたら脳がいつもと違うところを刺激されて、絵を描く楽しさに目覚めたりしないかなと思いテキトーに線を引いてみました。

 

できるだけ、意味がない絵を。

汚くてセンスが無くて、不快な絵を描いてやろうと思いました。

自分が描きたくない絵。自分がムカつく絵。自分がやりたくないもの、なりたくない絵。

 

自分が避けているものをあえて描いたら、

「案外悪くないじゃん」

「思っていたよりもそんなに怖くないじゃん」

そんな気持ちになれるかもしれないと思って……。

 

 

とはいえ、コピックでムラなく塗れた部分は気分がいいものです。

久しぶりにコピックを出したらダメになっているインクもあったのでメンテナンスにもなって良かったです。

 

この絵はまだまだ途中です。これからもっと無意味な絵にしていきます……。

夏のサンクスキャンペーンご参加ありがとうございました。

こんにちは、嘉村 朗です。

「Colorful!」編集部主催「夏のサンクスキャンペーン」の募集は27日で締め切りました。

一週間を通じて「まじめだけど、したいんです!」のご感想を投稿いただきましてどうもありがとうございました!

#まじめだけどしたいんです感想 - Twitter Search / Twitter

 

好きな場面や読み始めたきっかけなどいろいろ教えてもらえて楽しい企画になったと思います!どうもありがとうございます!

 

みぞグミさんの作ってくださった「まじです!」感想共有ページもよければご覧ください!※注意:ネタバレ有りです。

まじです!感想コーナー | 嘉村朗Official site

 

 

「まじめだけど、したいんです!」単行本の6巻についての問い合わせも何件かいただいております。6巻は発売を予定しております。

「Colorful!」編集部の発表があるまでお待ちください。

 

わたしは一刻もはやく続きを生産できるように力を尽くしてまいちます(T_T)お待たせしておりましてすみません。がんばります!

キーマカレー

こんにちは、嘉村 朗です。

夏風邪で動けなかった期間にすっかり体力がダウンしてしまいました。(T_T)

また今日からストレッチと筋トレがんばります!

 

仕事から帰ってきたカレが飴色玉ねぎをせっせと作っていました。

「飴色玉ねぎなんてよく作る気になるなあ~」と感心しながらわたしはトマトと新生姜と青じそを和えて冷やすだけの小鉢作り。

 

長時間コトコト煮込むとか長時間炒めるといった根気のいる調理。

わたしには難しい作業です。お店で提供してもらう料理だと割り切ってしまいます。

 

すぐにウロウロしてしまうのでジッと鍋の前で待つことができないんですよね。

耐えられません。

湯で時間が15分くらいあるうどんも自分ではなかなか買えません笑。長時間茹でるうどんが美味しいし好きなのに、鍋の前で茹でている時間が微妙に暇で死にそうになるんですよね。ながら作業をすると絶対吹きこぼすし!

 

ところが圧力鍋で短時間加熱と長時間放置なら、角煮でも参鶏湯でもなんでもやれそうな気がするので不思議です。

「この程度の出来」なんて言葉はさよなら…

こんにちは、嘉村 朗です。

夏風邪でここ数日、発熱が続いていました。

いまは回復してきました。

 

抗原検査は陰性でした。発熱以外に症状がないので違うと思っていましたが、コロナかなあ~と不安になるものですね。引き続き注意しながら生活していきます。

 

写真はカレが作ってくれたバターチキンカレーです。

最近はもっぱら、カレが本格的なスパイスカレーを作ってくれます。

 

写真のように冷凍したごはんを崩さずに盛りつけるなんて、わたしは他人の目が気になって絶対したくないのですが、カレは気にしません。そういうところがとても救われるというか、癒やされるというか、緊張しなくていいんだなと感じる瞬間です。(絶対したくない!という抵抗感からTwitterには写真を上げず、ブログにアップしているわけです。つまらない見栄ですよねまったく。)

 

「この程度の出来でもアリなんだ……」と思う瞬間が増えたので、私生活での切迫感が減り、かなり気楽になってきたように思います。

わたしは「がっかりさせないようにキチンとやりたい!」という願いが強すぎてハラハラしていることが多い人生だったのかも……と感じるこの頃です。

 

 

そして「この程度の出来でもアリなんだ……」って言いかた。

相手に対してすごく失礼な感想だなあと感じるし、できないひとや、そうしていないひとを見下している視線が内在しているのを感じるのでポジティブな状況で出したくない言葉なのですが、

「この程度の出来」と評価しているわたし自身が間違っていると気がつきました。

目の前に「在る」ものに対していつも感謝したり喜んだりできるようになれたら、「この程度の出来で……」なんて感じなくて済むようになるかもしれません。自分のやっていることにも「この程度しかできてない」とダメ出しばかりせずに済むかもしれません。

 

わたしは一体どうあるべきかを考えれば考えるほど、正しい行為や振る舞い方なんてどこにもなくて、ただただ

「状況による」

「適切に対応する」

の連続でしかないのだなと思うばかりです……。

 

高校生の頃のわたしには説明しても理解できない感覚ですね。

Colorful!夏のThanksキャンペーン【サイン本プレゼント】

こんにちは、嘉村 朗です。

「Colorful!」編集部のTwitterにて夏のThanksキャンペーンが実施されております!!

 

第三弾は「まじめだけど、したいんです!」です。

本日8月20日(土)より8月27日(土)23時59分までのツイートが対象です。

画像の詳細を読んでご応募ください。

3名様にサイン本が当たりますので是非お気軽にご応募ください。「#まじめだけどしたいんです感想」のタグを盛り上げてきただけると嬉しいです。

 

 

「作品の感想って難しい!」というひともいらっしゃると思います。

わたしも好きな作品の感想やファンレターに何をどこから書き表わせばよいか分からず尻込みしがちでした。でも自分がいろんな読者さんからお手紙やメッセージをいただくようになってわかりました。

「この場面が好き」「○○話目がすき」「このコマが笑った」など、作品を通じて読者さんのなかに湧いてきたであろう素朴な気持ちすべてが、とても新鮮で嬉しくて、「描いてよかった!」という気持ちにさせてくれました。

短い言葉でいいので心に浮かんだ気持ちや言葉を教えてもらえると嬉しいです(^^)

 

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わたしの悩み話は眠くなる話

わたしが自分の悩みを話すことについて、一つわかったことがありましたのでメモ。

 

悩みの話って眠くなる

まず「悩みの話って、聞かされているほうには眠くなる話なんだな~」とわたしが理解した体験談です。

わたしの根深いコンプレックスや悩みについてをカレに話したことがありました。カレは「うん」「うん」と真剣に聞いてくれるのですが、わたしが夢中で話しているあいだにいつの間にかカレは眠っている……。そんなことがありました。

わたしにとっては非常に深刻で自分の本質に迫るようなエピソードや気持ちだと思っているのですが、どうも眠くなる話のようです。

思い返すとわたしの悩み話を最後までちゃんと聞けた人はいないと思います。目の前で寝てしまうところをカレ以外にも数名知っています。

 

眠らせてしまった人をこの目で見て、わたしはやっと理解しました。

「悩みの話って眠くなるような話なんだ」と。

 

眠くなる理由~悩みの話は空虚な話~

「わたしの話をちゃんと聞いてくれない!ひどい!」と言いたいのではありません。眼の前で寝てしまう人を見たことで、わたしの抱える悩みや不安は地に足のついていないフワフワした妄想話なんだと理解できたのです。

みんないい人で、わたしを助けよう、何か力になれないかと思ってわたしの悩み話を聞き始めてくれるわけです。でもすぐに眠くなってしまうのには理由があって、わたしの悩みが「意味のわからない内容」だからです。

わたしは妄想、つまり「現実にはないもの」と戦っていて、それについて一生懸命話している。この世にないものについてを説明されても、「ない」のだから掴みどころがありません。聞いているほうもどこに意識を持っていけばいいのかがわからず脳が休止状態になってしまうのかもしれません。

 

悩みを話すのでなく、「こうだったらいいなあ」を話してみる

「こんなことがあってつらい」は過去の出来事。一分前でも通り過ぎたなら過去の話。現在進行系に感じられるかもしれませんが苦痛の対象が目の前にないのならば過去の話です。

過去の出来事の報告は誰にもどうにもできない話題。ただ過去をなぞるだけしかできません。

 

また、「こんなことがあるかもしれないから怖い」というのは仮説や妄想なので本人にしかわからない世界の話題なので他人は介入しようがありません。

 

でも、「わたしはこうしたい」「わたしはこうなりたい」という話題はビジョンの話です。未来の話はこれから起こすことなので話を聞いている人も参加できる話題です。

願いや希望を叶えるためにどうしたらいいか。一緒になって知恵を絞るほうへ頭を使えるので協力することができます。

クリエイティブな頭の使い方ができる話題だと思います。

共感してもらいたいだけで解決策を求めていない場合もあると思う…

共感してもらいたいだけで解決策を求めていないというひともいるでしょう。今回のブログの記事は役に立たないかもしれませんね。

 

「共感」というコミュニケーションの素晴らしさについてはまた違う機会に考えたり調べたりしたいテーマです。

共感はただ表面的に「わかる~」と言っているだけではないし、とても嬉しい気持ちにさせるもので安心に繋がる感覚だと思うのです。同じ気分や感覚があるのだと感じられることが人の心にどう作用し周囲にどう影響を与えているのか。興味深いです。

自分は漫画家だという自意識を捨てて

もっとたくさん漫画を描くために、漫画家をやめる。

「わたしは漫画家だ」という自意識を捨てよう。

 



「漫画家」でなくなれば、もっと自由な感覚で実験的に漫画を大量に描けるようになるかもしれない。

「漫画家」でないのだから、うまく描けなくても面白くなくても意味不明でも自分を許せる気がする。

どんな順序で作ってもいいし、道具も、セオリーも、知識も、画力も、横へ置いておいて。

 

そんなふうにして、自分の思い込みを壊していけたらいいのにな。

自分の勘違いから抜け出せないかな。

 

「それ、自分もやってみた~い」の思いつきのままに、手を動かせるようになりたい。

自分の好きなものを好きだと素直に言えるようになりたい。

 

***

自分は何者であるか、何をするものか、何を成すものか、はっきりと宣言することは覚悟であり責任のある姿であるとわたしは考えるタイプです。

でもそれが自分の首を締めることもあることを知りました。

「自分は何者であるか」の自意識と、現実に自分ができることにギャップが生まれてしまっているからかもしれません。

理想の自分と本当の自分がなれるもの、本当の自分が得意なことやできることは必ずしも一致しません。

自虐的になるわけでもなく、自己卑下するでもなく、それでも生じてしまう理想と現実のギャップに痛みを感じながら、

本当に自分が自分らしく力を発揮して、「何らかの価値」をこの世界に還元していけるように、頑張るしかないのかなと思います。