わたしには誰かと対話したい欲求があります。
けれど、うまく対話ができません。
どうしたら対話ができるようになるのでしょうか?
対話は、ただ言葉をと切らせることなく話し続けることではありません。
当たり前のことかもしれませんが、
わたしはなんとなく、絶え間ない言葉の応酬に理想の対話を重ねていました。
まるで、沈黙を恐れているかのように。
わたしが理想としている対話は、
思考を深めるための営みのようなものです。
何が正しい解か真実なのかを追求するための議論ではなく、
真に府に落ちる理解を手探りする行為です。
深く考えると言葉をすぐに口にできないこともよくあります。
人は沈黙するものなのです。
だけど沈黙を恐れる。
相手が黙れば自分が拒絶されているのでは、
困惑させているのでは…と不安になる。
自分から言葉が出せないと相手を不安にさせてやいないか焦ってしまう。
沈黙もまた、コミュニケーションの一部です。
わたしはコミュニケーションとしての沈黙をわかっていなかったし、
うまく使えていませんでした。
実のある対話を実現するために、
沈黙にさえ居心地のよさを感じられるような関係を築くこと、
場をつくることにも気を使いたいです。