ふと気付いたことがあるので記しておこうと思う。
子供の頃、誰かに肉親の悪口を言われるとひどく悲しい気持ちになった。
まるで自分が傷つけられているかのように…。
「家族」だから、そうやって悲しくなるのだと思った。
でも、血が繋がっていようがいなかろうが、他人は他人。
自分以外の人が悪く言われたり傷付けられているのを見聞きしたせいで自分も傷付いてしまうのは、
なんと不思議な心の働きだろう。
どうして心が痛むのか?悲しいのか?
家族が自分と同じように人間であることを無意識にわかっているからだと思う。
同じ物を食べ、同じ場所で寝て、同じような思い出を共有している、
自分にちかしい人間。
自分ではないけれど、分身ではないけれど、自分に非常に近い生き物。
頭では「家族は私と同じ人間です。」
なんて全然わかっていなくても、
心や身体が生活を通じて自然と感じとっているんじゃないかな。
だから悪口を言われたりしたら悲しくて寂しくて涙が出たりするんだ。
だから、もっとマインドを広げて生きられたら、
家族以外のあらゆる人類を、生命体を、
自分の一部として(同時に自分が彼らの一部でしかないことも)、
解るようになるんじゃないかなーと思うんだ。
それができたら、
もっと世界に優しくなれるような気がするんだけどなー……まる。