低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

言葉は万能でないので

言葉というものを万能な道具のように思いたくない。

……と、わざわざ書くのは
わたしがたまに言葉をさも万能なもののように
錯覚していることがあるからだ。

言葉に万能性があることを前提条件に
他者とコミュニケーションをしてしまっていることがあるからだ。
無意識的に。


わたしが考えることも、話すことも、ブログに書くことも
全部自分で考えたことだけれど
それらすべてに例外と派生が無数に存在している。
わたしに限らず誰にでも当てはまることだと思う。
とても当たり前のことだ。


わたしの発する言葉のあとにはほぼ「だけどそうじゃないこともある。それは…」がつく。
書いてなくてもついている。
わざわざ書かないのは永遠に文章が終わらなくなるからだ。
言い訳じみてくるし、話が変わっていくし…まとまらない。
(まとまらない話がわたしは好きだが…)

そういうわけだから、
ひとの考えを聞いたときでも
勝手に相手の言葉の結びに「(※そうじゃないこともあるけどネー!)」を
補完していきたいと思う。

(※当然、余計なお世話になる場合も有り得るけれど…。)