低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

「マトリックス」の世界

突然ですが、わたしは映画の「マトリックス」が大好きです。
ジャガイモを洗いながら、
ふとマトリックスの世界で人間がコンピュータによって見せられている
仮想現実世界のことについてぼんやり思い浮かべていました。

コンピュータによって作られた仮想現実で生きるつもりになっている人間。
現実はコンピュータにエネルギーを供給するために培養桶で寝ているだけ。
コンピュータの反逆!!なんて恐ろしい未来!!
でも仮想現実ではイメージでなんでもできるようになる…!?すげー!かっこいい…!!

……映画が公開された当時はそんなところを楽しんでいました。
が、いまなんとなく思うのは
人間に仮想現実を与えてくれるコンピュータってなんか親切だな〜とか。
仮想現実に気付いている人間もいるけど、知っていて仮想現実で生き続けることを選んだひともいるだろうなーとか、
もしかしたら「人間性」とは何かについての答えが、「今」とは違うもっと次の段階へと変化した世界が映画「マトリックス」の世界観なんじゃないかな〜とか思います。

人間の本質が物質的な身体を手放していく段階で…。
でも完全に身体を消滅させてしまうには不安で…。
移行期間のような人の身体と精神の繋がりの関係が不安定な時代で…。
そうだとしたらコンピュータに人間が支配されているというよりも、
コンピュータに身体(body)の管理を任せているだけかもしれませんね。
(この状況が人間と機械の戦いの果てに人間が敗北してそうなったのだとしても…)


ま、わたしの取り留めのない妄想ですが。

…とここまで書いきて、自分があまり「マトリックス」の内容を覚えていないことに気付いたのでもう一度シリーズを見直してみようと思いましたまる。