低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

それはああでもないしこうでもないものよ

現在プロット中、ノートにたくさん書き込んでいるところですが
読み返すと同じ言い方で締めくくられている文章がやたら目につきました。

「〜〜ではない。」

「〜という意味ではない。」とか「〜というわけでもない。」とか
否定文ばかりがノートを埋めております。

しかしそうしなければ表せない雰囲気と状態があるのです。
断言すると消えてしまう質感が。。。
「言葉」自体が湛えている印象が強すぎて、
断言してしまうと絶妙な雰囲気や質感が伝わらない
妙な現象……。

消去法で該当しえないものを取り除き、
それでも残っている言葉と文章の意味や雰囲気をどう読み解くか、
あとは読み手に託すしかないなんとも頼りないコミュニケーションです。

昔は考えや気持ちはなんでも言葉で表現することができると思っていました。
ちゃんと伝わらないのは自分の頭が悪いせいだとしか思っていませんでした。
物事を深く考えるときも、
正しい考え方というのが存在してそれに沿って考えていけば
ストレートに答えまで辿り着くんじゃないかとか
思っていたような気がします。

けれど、何かを「わかる」までの過程は
あんがい迂回に迂回を重ねるようなものなのかもしれません。。。

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