低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

沈黙の教授

沈黙という回答があります。

質問の答えがわからないから言葉がでてこなくて黙るのではありません。
黙るほかにない答えがあるのです。


たいていの疑問の答えは
沈黙という仕方でわたしに届いています。
そのことに 気がつきました。

沈黙が答えになっているなんて…。

だけどそれは昔から普通のことでした。
空も木も虫もいつも何も言わずにそこにいました。
それだけで十分に「答え」でした。


ひとに答えられない質問をしておいて
答えられずに黙っているのを見ながらそれみろなどとやっているうちは
自分の発している問いの意味すらわかっていないのです。