低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

好きなのに嫌いで嫌いなところも好き

自分の好きなものを勧めたいし
それがどれだけわたしを楽しませてくれたのかを教えたい。

けれどいつもどこか自信なさげな紹介の仕方になってしまう。
好きで好きでたまらないのにダメだと思う部分を教えてしまったりして
後になって余計なことを言ってしまったと後悔する。

「好きならもっとはっきり好きっていえよ!!!」と思うし、
自分が好きな部分をもっと断言して紹介していいと思う。

なんでいつも素直に好きな部分を伝えられないんだろう。


好きな対象に好きと嫌いが混在している。
純粋に100%好きで固められていないと完璧に褒められない。
しかしそうなると褒め称えオススメする気が失せる。

もしかしたらわたしにとっては褒めるだけが好きの表現じゃないのかも。。。
「あいつのここがダメなんだよ!許せん!!なのに好き!!!!」
詰めの甘さと未熟さ、どうにも足りてない部分をどうしても指摘してしまう。
だけどそれでも好きなんだ!!というのを強調したいようなのだが
それではオススメされる方の耳には心地良くない。
マイナスなイメージの言葉はマイナスなイメージだけを印象付けて通り過ぎて行く。

好きなものをひとに教えたいなら
プラスな言葉のシャワーを浴びせるくらいでなければ…。
わたしの個人的な好きという感情のあり方は
好きなものをひとにオススメする場面で必要のない情報なのだ。


好きなものの嫌いな部分をいちいち指摘せずにいられない。
この傾向は完璧じゃない自分をすきになってほしい気持ちの裏返しなのだろうか。
それはそれでかなしい。