低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

うなぎ

土用の丑の日ということで、折込チラシがうなぎドーン!蒲焼きバーン!と大きく写真を載せてガンガン売りだそうとしている内容でした。

天然うなが絶滅危惧種になっちまったので当分うなぎは食べない方へ転換するのかと思いきや全然そんな気配がないのでちょっと戸惑いを感じました。わたしはなんとなく、うなぎに対して「食べるために育てた養殖うなぎだから大丈夫」だとも思えないのです。

わたしがもや〜っとしているのはうなぎが絶滅することを危惧しているからでなく、
うなぎが消えていくとわかっていながらそれを見て見ぬふりをしてしまう集団の心理が働いている状態を感じているからだと思います。

みんなが食べているから大丈夫とか
食文化を絶やしてはいけないとか
ニホンウナギじゃないうなぎだから大丈夫とか
夏といえばうなぎですよね!!と明るく呼びかけてくるメディアに
気持ちを流されているように感じます。

わたしがこうやって「数が回復するまでうなぎはたべませ〜ん」と言ったら、わたしの言葉に"流されて"一人くらいは「自分もなんか食べる気が失せた」という人が出てくるんじゃないかなと思い書いてみました。
数が減ったら(弱ったら)回復するまで待つ。
それはとても簡単で普通の行動だと思うのです。

だから、どうしても食べたいひとはこっそり食べればいいのにと思います。