小中学校時代、寒くなってくると持久走という行事がありました。
1キロを4分くらいの速さで走るだけの行事でした。
現在のわたしはいつの間にか30分くらい走り続けられるようになりましたので
子供の頃の自分がたった1キロの距離に数週間前からブーブー文句を言い続け憂鬱な気持ちになっていたのがなんだかバカらしく感じます。
たったの1キロ!1000メートル!!
この心境の変化は何なのか考えてみました。
当時のわたしは走って苦しくなるのが怖かったのです。
走りながらいつ苦しくなるのか、
一体いつまで走ればいいのか、
どうして自分は走らなければならないのか、
そういう不安を抱えたままに走らなければなりませんでした。
だから怖かったのです。
そしてそんな気持ちになるのは単に
「長距離を走る練習をしていなかったからだ!」と気がつきました。
そうです。
ただ走るだけのシンプルな競技でも練習が必要だったのです。
- どれくらいのペースで走れば1キロを走り続けられるのか
- 1キロはどれくらいの距離なのか
そういう感覚は数日かかけて繰り返し走ってみないとわからないものです。
練習は有意義に失敗してみるということでもあります。
ウェルカム失敗なのであります。
そうすると本番での失敗にたいする恐怖は軽減されるのです。
そして、「自分はどうして走っているのか」というしょーもない疑問。
当時のわたしは「自分は何かを試されているんだ…」みたいに謎のプレッシャーを感じていたのですが、
学校の体育なんて体力をつけるためのきっかけでしかないんですよ。
止まらずに涼しい顔して走りきれればそれでよかったんですよ。(自分に言い聞かせるのであった遠い目をして…)
今頃になってこんなことに気がつくなんて、、、
何事にも準備は大切なのだなあと心に刻むきっかけになりましたまる。