低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

本来の力を発揮するまでの道のり

何事もリラックスしている状態にあって本来の力を発揮できるものですが、その「本来の力」を出せている状態について自分がわかっていないと意味がないんですよね。

わたしの場合、成人するくらいの頃にやっと自分らしい動きや振る舞いについて自覚することができたように記憶しています。

いい意味で調子に乗るといいますか、根拠はないけど「イケる」気がする感じといいますか、一種の無敵モードに突入する感覚を「自分らしさ」とか「本来の力」と呼ぶのだと思います。

漫画を描くことについてはもっと遅く、今から3〜4年前にどう漫画を描いたらいいのかがやっとわかってきたという始末です。わたしは何かを習得するのに時間がめちゃくちゃ掛かるタイプのようなので仕方ありません。残念ですけれど、習得するまでやり続けられたのでそれはよかったです。きっとこれからもこんな調子なのでしょう。

ですから中高生の自分が「自分らしい何か」を発揮しようとしても到底無理でした。
大事な試合で「落ち着いてやれば大丈夫!」なんて言っても、ベストなパフォーマンス体験を習得するまで十分に練習出来ていなかったので落ち着いていようが緊張していようが、良いプレイは出来なかったでしょう。練習不足の実力が当時の「本来の力」という意味では間違っていませんが。

今になってわかったことです。