低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

なにもかもを手放すことで楽になりたいなあ

※もっと楽な気持ちで生きるために考えを整理中です。

もっと楽に漫画を作れるようになりたいし、そうできないものかと常々考えています。

最近自分のもとに舞い込んでくるメッセージは「手放すこと」。

何も所有しようとしないこと、どんどん手放していくことでもっと楽に生きられるような感覚。

自分の肉体も能力(才能)も実は自分のものですらなく、みんなのために使われるためにあり、自分はたまたま今の肉体と能力を授かって(借りていて)それをどう使うかが託されているというものです。

少し思い巡らすだけでもわたしは数え切れないほどの物質と思考と関係を自分のもののように考えています。それらの手放し方がわからなくなるほどにガチガチに自分に縛り付けていました。具体的にあれこれ書き連ねるのは大変恥ずかしいものですが、漫画製作でいえば全部自分で描き上げなければ気の済まないところが筆頭でしょう。自分の作り出した作品すら完成した時点でもう、わたしの所有物ではないのでしょう。(著作権を放棄するという意味では決してありません。それとは全く別の話です。)

もっと言うと、自分のアイディアも漫画を描き上げる才能(才能の貧富の程度は関係ない)もわたしのものでありません。それを死ぬまで大事にしていても得することはありません。どんどん世界へ解き放ち次から次へと着手していく姿勢(意識?)が創作行為の推進力となるのではないかと期待しつつ、自分が固執している対象をどう解き放てばよいのか考え中です。