低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

【質問回答】漫画家になるには…

漫画家になりたい気持ちの芽生えた方からメールで質問をいただきましたのでお答えいたします。

わたしの体験はあくまで1サンプルでしかありません。漫画家はこの世にむちゃくちゃ大勢います。みんなそれぞれ違う道を辿って漫画家になっているようです。

 

ですから先に結論を申し上げますと、

「なりたい自分になるためにはどうしたらいいか」を自分の頭で考えてそれをそのまま行動してみるのが最善だと考えます。

 

難しいですか?

 

言い方を変えると、自分の頭で考えてもよいということであり、自分で考えたことを実行してみてもよいということです。

 

これはアドバイスというよりも、このメールをくれた方の齢と同じ頃の自分に向けて気づいて欲しかったことを考えたらこのような文章になりました。

 

わたしは長らく、大人から許可をもらわないと何もしてはいけないと思いこんでいる子供でした。それが自分の成長を妨げていたように思います。

 

以下、具体的な質問への回答です。ご参考までに。

1、嘉村はどのように漫画家デビューしたのか?

わたしは 2013年にweb漫画のサイトでデビューしましたが、その後まもなくそのサイトのサービスが終了します。そしてわたしの投稿生活はふりだしに戻ります。わたしは自力で漫画を売っていこうと考え「漫画家」を自称し、同人誌を準備しました。するとご縁がありまして現在お世話になっている編集さんたちに出会いました。おかげさまで「ちっちゃな彼女にせまった結果。」と「まじめだけど、したいんです!」の連載を今も続けられております。

わたしの場合、投稿を始めてから連載に至るまで約18年?かかっておりますので非常に要領の悪いことがわかりますね。(笑)

 このブログを延々と遡っていくと投稿時代の記事も読めます。執念がちょっとコワイですね(笑)

↑なかよし投稿時代。

2、デビュー前から絵が好きで上手だったのか?

わたしは幼少の頃から每日のように絵を描いていました。しかし、優れた画力はありませんでした。はっきり言って下手です。しかし絵として非常に惹かれる漫画やイラスト、絵画がありました。それらはわたしの理想です。今でもそういう理想の絵柄を目指して描いているつもりです。(みんなそうだと思います。わたしにはそう見えます。)

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↑ハードディスクに残ってる一番古い絵。たぶん高校生のとき描いたもの。透明水彩

3、アシスタントからデビューすることが多いと聞いたが……(実際どうなのか)?

「アシスタントからデビューする」、 「アシスタントを経験してからデビューする」わけではないと思います……。アシスタント経験のない漫画家さんも多いです。

わたしはアシスタントをしていました。アシスタントをさせてもらうと勉強になることがたくさんありました。独学だけでは知り得なかったことです。

先生の原稿は非常に綺麗で繊細、それでいてパワフルでした。作業の手際もワークスタイルも先生方によって全然違いますし、とにかく学ぶことばかりでした。同時にたくさんご迷惑もおかけしました。(生意気だったし、本当すみません。)

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 ↑初めてアシスタントに応募するときに頑張って描いたやつ。トレースでない。そのときは不採用でした。

 

わたしに質問してくれてどうもありがとうございました。

がんばろお~(^o^)