低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

自分のことはわからない。

自分のいいところ。強み。できること。

中高生の頃はそういうものを自覚する術がわからず、よく困惑していました。

 

最近になってようやくわかるようになったのは、自分のいいところや強みは常に他人が教えてくれるということです。

これがいわゆる、「自分のことはわからない。」というやつかもしれません。

 

自分が発信したことを受け取った相手の反応を見て初めて、自分の中にあるものが何なのかを確認できるのです。

 

だからわたしは自分の中にある「考え」や「表現」、「方法」を外に向けてどんどん発信し続けなければ…と思うようになりました。

 

その際に気をつけることは、できるだけ多くの人を相手にすることです。

一人や二人を相手にしているだけでは検証しようにもサンプル数が少なすぎます。

 

アシスタントに来るみんなを見ていて、遠慮がちになってなかなか作品を見せないのでもったいないなあと思ったりもします。

わたしはすぐ自分のことをたくさん話したり見せたりしたがるところがありますが、生まれつきそういう性格だからというわけではないのです。自分の理想の漫画を描き上げるためにあえてやっているのです。

好奇心旺盛でないから好奇心旺盛な人の真似をしてみたり、面倒くさがりで行動力がないからアクティブでフットワークの軽い人の真似をしてみたりしているだけです。

 

それでもやっぱり、いざ「自分の言葉」をブログやTwitterなどで発信しようとすると「本当にこれで伝わるのかな?」とか「自分の言いたいことって本当にこれで表現しきれているのかな?」とか、ごちゃごちゃ考えた末に消してしまうことも多いです。