今日は新国立劇場でバレエ「ロメオとジュリエット」を観劇してきました。
「物語」に対する向き合い方がレベルアップする体験だったと思うのでそのことを書こうと思います。
バレエはセリフ(言葉)がないせいか、観劇しながら舞台上で起きていることについて考えさせられる部分が多く、そのせいか自分の中で勝手に物語が拡大していくのを感じました。(※バレエの演目について予習をしてから観劇していますので、何が起きているのかさっぱりわからないということはない状態です。)
物語は時間の経過と共に何が起きるかを受動的に楽しむものだというイメージを持っていました。
しかし今回の観劇を通して、受動的に表面のわかりやすい物語を受け取るだけで終わりにしなくてもいいのだと気がつきました。
- どの登場人物の視点で観るか
- どの切り口から物語を読みとくと一番夢中になれるか
- 何を面白がるか(ビジュアル/音楽/キャスト/空間/時代背景/作り手の思想/登場人物の関係性etc...)
以上のような解釈の多様さが語り継がれる物語にはあるのかもしれないと思ったのです。
問題はそれをどうやったら作れるのかということなんですけれども。
人の感情と思考と行動をもっと観察しまくって分析をし、自分の中にデータを蓄積していくのが結局手っ取り早い方法なのかなと思います。
手間暇を惜しまずこれからも漫画作りについて考えて試してやっていきたいです。
そして今日観たのはまさにこれですが……↓↓
3分でわかる!バレエ「ロメオとジュリエット」|新国立劇場バレエ団
実際に劇場で観るとずっとドラマチックでダンサーの身体と踊りも100倍綺麗に見えます。帰ってから動画を観ると「こんなのじゃない!もっとすごかった!!」と感じました(笑)
何より印象的だったのは、仮死状態のジュリエットの演技でした。くったりと崩れ落ちる抜け殻のような脱力感……。脱力の演技は決して何もしないことではないんですよね。横たわるジュリエットは白い小鳥のようにも見えて胸をぎゅっとさせました。
バレエを気になっている方は是非一度会場へ足を運んで観てもらいたいです……!\(^^)/