低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

密教旅#1~東寺

こんにちは、嘉村 朗です。

お休みさせてもらえているのでこの貴重な時間に一人で旅行に行ったりもしていました。

昨年から急に「密教を勉強したほうが良い気がする!」という気持ちになり、旅のテーマを「密教の旅」と決めて出掛けることにしました。こういうふうにピンとくる興味は不思議と今の自分に必要なものや夢中になれるものだったりするものです。

漫画が描けるようになるような何かを掴めたらいいなと期待して……。

 

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一応下調べのために読めるだけ読んだ本。

……よくわからない一方で、どうしたら衆生を即身成仏の境地へ連れていけるかという宗教としてのミッションを達成するための工夫や葛藤があるのだろうと想像できました。

本にも「密教は本を読んでわかるようなものじゃない。」というようなことが書いてあります。(笑)

 

 

まずは京都の東寺へ行ってきました。

 

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この日は快晴でポカポカ陽気。暖かいというより暑くてコートが邪魔でした。

今回の旅行では観光客もほとんどおらず、東寺や観智院、次の日に訪れた高野山でも貴重な文化財を独り占めする状態が何度もありました。

 

初めて京都へ訪れたのは中学生の修学旅行で、そのときも最初に東寺へ来たのを覚えています。東寺という名前と地図の場所だけはずっと覚えていましたが、こんなにも広~~~い敷地だったとは、お寺の由緒も収まっている仏像もまったく覚えていなくて、中学生の自分を残念だと思いました。(笑)

 

そんな昔の自分が残念ではありますが、無知である自分の感覚や状態も大事な体験として記憶しておきたいなとも思いました。

「なんで勉強するんだろう?」

「なんで数百年前の宝物が残っているんだろう?」

「なんで古い寺院や社寺へ旅行するんだろう?」etc....

その場で解説を聞いても歴史を勉強しても、忘れてしまったり面白いと思えなかったのはどうしてなんだろう。

 

そんな遠回りをしながら大事なことに気がついたり、何か自分のやるべきことがわかったりするのかもしれませんね。

つづく。