低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

密教旅#5~高野山奥の院

こんにちは、嘉村 朗です。

高野山奥の院のお話です。

2月に行ってきた密教旅の3日目は快晴で真っ青な空が綺麗でした。

前日の雨と放射冷却現象のせいか朝はとても冷え込み、寒かったです。

 

 

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高野山奥の院では写真を撮るのを遠慮する雰囲気だったので絵で……。検索してもらうとカッコイイ写真がいっぱい見られます。

 

歩いていると身体は暖かくなりますが、森の中は木立に囲まれているせいで影になっており、足を止めてあたりを見回したり墓石の説明を読んだりしているとたちまち身体が冷えていきました。木立の隙間から漏れる日光を見つけるとそこへ留まってコートを暖めました。

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木漏れ日の暖かさを感じてソーラーパワーありがたい!と喜ぶ様子。

 

奥の院で一番感じたことは「スケール感」。

 

杉の大木が立ち並ぶ様は壮観で、自分のスケールの小ささを感じました。

 

こんな大きな墓石を作っていいんだ~とか、

こんなにたくさんの巨大な石を山の上に集めてもいいんだ~とか、

大きな杉の木って森になるほどたくさん生えていてもいいんだ~とか……。

今までわたしの見てきた神社の御神木よりずっと太くて高くて立派な大木ばかりだったのでそう思いました。

「わたしって何にも知らないんだなあ」って心の底から思い知る瞬間は嬉しいものです。

 

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奥の院の入口。一の橋を渡ると荘厳な景色が広がっています。

 

スケールが小さいというのは、巨大なものを想像することが苦手ということかもしれません。わたしは航空母艦とか意味がさっぱりわかりません。そんな大きなものを作ってよいという発想がないので、実際に目にするまでそんな巨大なものがこの世に存在していいと思えないんですよね。スカイツリーも街に存在する姿がちょっと怖いし。

 

屋久島の杉の木とか、バオバブの木とか、ジャイアントセコイアなんて見に行った日にはわたしはどうなってしまうのでしょう……。

いつか見に行ってみたいです。

つづく