こんにちは、嘉村 朗です。
手を動かして漫画の続きを作ろうと試行錯誤中です。
楽しく、自由に、のびのびと感じて、考えて、
ノリノリで描く喜びを取り戻すように……
そして、デジタル環境で読む人が増えたいま、線画や仕上げかたも従来の教科書通りにしなくてもいいんじゃね!??という気持ちになってきました。
↑「まじです!」のイメージを描いている途中。CLIP STUDIO PAINTの「リアル鉛筆」で描いた線。
これまで、絵に関してはつけペンのシャープでキリッとした線と、スクリーントーンの網点の質感にこだわり、納得のいく完成原稿を目指してきたつもりです。
↑ 2016頃の原稿の写真。
印刷技術と紙出版の事情で画材や技法について特に注文や制限を受けない環境にいるいま、見栄えがするなら何でもアリ!なのでは……とふと思いました。
鉛筆みたいな線、ぼってりした太い線とか濃淡のある線。薄墨のようなグレーもカラーもテクスチャも好きなように試してみていいのでは?と……。
わたしの画力なんて本当に絵を極めたいひとと競争したら勝てる余地のないものです。わたしには誰を圧倒するような物質的に豊かで華やかな絵を描く才能がありません。美意識もたいしたことないし、多分そういうものに心惹かれる才能が平凡なのでしょう。
(しかし、わたしにも漫画に使える才能があります。それを言葉で説明することはできないけれど、わたしの漫画を好きになってくれた人、何か感じてくれた人はふんわりわかってくださっているはずだと思っています。)
そういうわけで、絵で勝負しようなんてやめて、絵については幼稚園児の頃の心持ちのようにのびのびと自由に描けばいいかな~と思い始めました。
自分の特異な才能の使いどころだけは、誰よりも厳しく鋭く手を抜かずに極めます。