低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

孤独について

孤独について

やるべきことを見つけ、それを追求すればするほどに人は孤独になる。

「自分がやるべきこと」とか「使命感を感じているもの」というものは、本人のオリジナリティに依存しているためか他者と完全にわかり合うことが不可能に近いと思う。

少なくともわたしはそう感じる。

「いいんじゃない?やってみなよ!応援するよ!」というひとはたくさんいるけれど、自分と同じ熱量で取り組んでくれるひとはいないと思う。

少なくともわたしにはいない。1

孤独でも孤独感を共有することはできる

けれどその孤独感を理解してくれる仲間はいる。

自分と同じようにものを追求していく孤独感を知っている人たち。

自分のことを理解はしてくれない(理解したくても絶対にできない)けれど、「孤独になるよね~」ってことだけはわかり合える仲間。

こういう孤独感を自立というのかもしれない。

そう考えたとき、人類全員が自立できなくたっていいものかもしれないと思った。

「ある期間だけ自立」とか、「死ぬまでずっと自立」とか、人によって自立している状態の時間幅が違ったりするのかもしれない。

つまるところ、「本人がどれだけ自分に納得できているか」ですべてが決まる。

だから自分自身の素直な気持ちについてだけは真剣に向き合わなければならないのだろう。

自分が素直な気持ちで納得できているなら、それですべてがよいのだ。

自分の気持ちいい状態を知っているひと、好きなものがあるひと、楽しい時間を知っているひと、自分に満足しているひと、そういうひとたちを見るとわたしは本当に素敵だなあ……わたしもそうなりたいと思う。


  1. わたしにはいない。と言ってしまうとわたしに協力したいと思ってくれているひとたちに対して失礼だと思うし、この言葉が彼らを傷つけるだろうとも思う。わたし自身が常に家族や友達、あらゆる人の力になりたいのにそうできないことの虚しさも感じている。この話題について悩むこと自体が不毛なのかもしれない。