こんにちは、嘉村 朗です。
漫画を作っていて気が付いたことを共有します。
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作中に4つの表現を用意するといいかもしれない
人によって世界の把握の仕方、理解の仕方、表現したり欲しいと感じるもののあり方が違います。
ですから、表現したいもの(主題)を漫画にするときに、それぞれのタイプの人によってフックになる部分を多少なりとも用意しておいたらいいのかなあと思いました。
図では4つのタイプに分けてあります。
- テンションやノリ重視で世の中を理解するタイプ
- 言葉で世の中を理解するタイプ
- 情感やムードで理解するタイプ
- 現実味や有用性で理解するタイプ
わたしは言葉重視タイプのようなのでつい言葉で漫画を考えてしまいます。でも他の3つの要素についても意識をしないと、表現が伝わらなかったり誤解されたり面白さに気がついてもらえないのかもしれないと気がつきました。
嘉村はたぶん言葉タイプ
「創作は伝えたいことなんかなくてもいい」という主張もあるのは知っていますが、わたしは言葉優位な人間のせいでいちいち真ん中に「一番伝えたいこと」というフレーズを置かないとイメージが立ち上がってこないのですね。
「伝えたいこと」、「メッセージ」という言葉を強要されることに窮屈さを感じたり拒否感を覚えるタイプの人とは、「伝えたいこと」という単語の意味するものや想起させるものがそもそも違うのだろうと思っています。
同じ日本語を使用しているからといって必ずしも話が通じるわけでないのは、こういう理由もあると思います。
そして、おそらくこんなブログを読んでいるのは言葉理解タイプと現実的有用性重視タイプのひとだけでしょう…。笑