低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

続・「人間らしくていい」というフレーズへの違和感

昨日の記事のつづきです。

 

low-k.hatenablog.jp

 

わたしは他人の使う言葉を採点・添削したいわけではないのですが、わたしが「嫌だ」「おかしい」と表明すると使用を憚る人が出てくることも想像しています。

 

みんなが「人間らしくていい」というフレーズが自分自身の感覚として一番しっくりくるのなら、是非使用すべきだし大事にすべきだと思っています。

 

それが一つ一つの言葉を育てることになると思うから。

言葉は市井で使われて輪郭と質感が立ち現れてくるものだから。

 

わたしは本来の意味を使いたいわけでもないし、言葉にまつわるルールに従わせたいわけでもありません。

 

言葉の意味や使い方が人によってバラバラで滅茶苦茶であると、コミュニケーションが円滑にいきません。

<言葉の力>に振り回されて、誤解したり、関係が悪くなったり、やり取りに無駄がたくさん発生するし、自分自身についてもわからなくなったりということがそこかしこで起こっています。わたしはそれがひどく気になってしまうのです。

 

そういうことをいちいち気にしてしまうのがわたしの特徴で、わたしの得意なことだったり、みんなよりも力を入れて頑張るといいことなのかもしれません。

そんなことに気がついたというお話でした。