こんにちは、嘉村 朗です。
わたしが住んでいるところは今が桜の季節です。
入学式もあったようで初々しい生徒さんや学生さんをたくさん見かけました。
「まじです!」も早く卒業まで描きあげないと……と焦りも感じつつ、白いネームを抱えたまま桜を見に行きました。
今年は例年よりも桜に心が踊らないのが不思議だなあと思いました。
「咲いてるなー」と一人でぼーと眺めていました。
桜の淡いピンク色の向こうに日没直後の濃紺のグラデーションが広がっている様子はとても綺麗だなあと感じました。
感じること、喜ぶこと、気持ちよいものを知ること……そういう練習を続けていくことが、本当に綺麗なものや楽しいことを作りだす力になるのだと思います。
わたしは心のどこかで洗練されている美しさ、上品さ、人工的に極めていくことが良いことであり、本当に大事だと思うものは究極的に美しく磨いて研ぎ澄ませていくべきだと思っていたのかもしれません。
でも、わたしはそんなこと本当は全然したくなくて、わたし自身の本質的な部分はすごく泥臭くて素朴でゴワゴワざらざらしたものだと思います。
この写真の場所みたいに何もなくて、静かでぼーとした場所。
田んぼの畦道とか、れんげ畑。
それがわたしなのかな……って、
今住んでいるところに移ってきて思ったことです。
がっかりするような、納得するような、スッキリしないけれど自分について少し分かってよかった気持ちだなあと思いました。