亀の速度で「まじです！」のネームを描いています。
自分では自然な流れというか、肩の力が抜けたやり取りが漫画の中でおこなわれてきていい傾向だと思っているのですが、発表したときに面白いと感じてもらえるかはちょっとわかりません。
佳織さんの考えていることが佳織さんの自然な言葉でセリフになってポンと出てきました。
※ネタバレではないです。ネーム修正で不採用になるかも。
でもこのセリフだけだと、佳織さんの真意は伝わらないだろうなあと客観的に思いました。
我々が日頃から交わしている言葉も同じで、
ある言葉がしめす「範囲」が、聞き手や読み手のイメージする「範囲」と大きくズレて受け取られたときに、意思の疎通が難しくなるのかもしれないと思いました。
1度の会話、1度の言葉で全部をまるごと理解するのは無理なんだなあと思いました。
そんなこと、みなさんには当たり前のことかもしれませんが、わたしは分かっていませんでした。
「1度でクリアに物事の意味を伝えないといけない」
「1度で全部を理解できないといけない」
そんなふうに思いこんでいるところがありました。だからいつも焦っていたし、わからないことが恥ずかしかったり屈辱的な気分になったり正確にわかってもらおうと躍起になることも多くありました。
これからは丁寧なやりとりで少しずつ相手の理解に近づけたらラッキーくらいの淡い感覚で、人の話を聞いたり話したりしていきたいなあと思います。
