低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

キャラの言葉をわたしは知らない

自分でもなんとなく感じてはいたのですが、
わたしの文章はとても幼いというか、ヌルいというか、
選ぶ言葉や使い方がとても素朴すぎると思います。単純すぎです。

それがそのまま漫画のネーム(台詞とかモノローグの意味で)に反映されちゃっていて、
漫画自体が幼くなっちゃているようです。
わたしがこんな子供みたいな文章を書くのには、
理由があるのですが、それはまたいつか振り返るとします。


ものを伝えるには自分の言葉でなくては意味がないと、そう思います。
ですが、漫画に出てくる言葉は、
「わたしの言葉」でなく、「キャラの言葉」でなくてはいけなかったんだと思いました。

わたしは漫画を描くのであって、
キャラの心の声や言葉に作者のわたしが出てくる必要なんてないのだと思ったのです。
キャラとわたしは別人なので、わたしの使っている言葉ではおかしいのです。

そして同時にわかったこともあります。
これまでのわたしには力がなかったのです。

色々な精神年齢と様々な環境の中で生きてきた時間と、
その人(キャラ)が生まれつき持っているセンスの掛け合わせで紡ぎ出される一つ一つの言葉。
それを生み出す力がなかったのです。
何も知らなかったし、
わたし以外の人が放つ言葉を知ろうともしていなかった。
鈍感すぎました。


そういうわけで、またやることが増えました・・・。
センスのあるネーム作りのために、
あらゆる言葉に敏感になること。
それを使いこなせるようになること・・・。
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