低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

思考の断片

ひとを楽しませる

ひとを楽しませるって何かな? 以前のわたしは「感情を高ぶらせる」とか、「気持ちを増幅させる」のがいいことだと思っていた。 漫画は読者をいかにドキドキわくわくさせるか、 気持ちの乱高下を楽しんでもらえるか。 それがエンタメじゃん!と信じてドキド…

げんきがよい!ステッカーを作りました。

こんにちは、嘉村 朗です。 げんきがよい!ステッカーを作りました。 蛍光イエローがかっこいい★ げんきがよいくろっちです。 「げんきがよい!」を合言葉に。 どんなに心に響いた良い言葉も教えや行動も、 日常生活を忙しく送るあいだにその深い意味が薄れ…

ご安全にステッカーを作りました。

こんにちは、嘉村 朗です。 ステッカーを作りました。 緑の蛍光ステッカーです★ どうか無事に帰ってきてねの気持ち。 どうか今日も事故や怪我や事件の巻き添えにならず、無事生きながらえますようにの気持ち。 そういうものを願って作りました。 最近やっと…

人は生きているだけで役に立っている

人は生きているだけで役に立っている。 そもそも、「他人のために役に立とう」なんて思わなくても、自然体にしているだけで周りの人の役にたっている。 自然体だから見返りを期待したりする必要がない。 自分にとって自然で当然のことをしているだけだから、…

写生体験は存在の奇跡を証明している…

写生について気づいたこと 思うように描けないとつまらなくなったり、イヤになるので、 「間違ってもいいじゃないの」 「練習なんだから、完全一致で描けなくても大丈夫」 と自分に言い聞かせながら写真を写生していました。 わたしのそんなやり方は「写生」…

ネームを「考える」のをやめたい。 考え始めるといつの間にか「言葉」や「意味」に絡め取られて、脳内で単なる言葉遊びをしている状態になってしまう。 頭の中で言葉の応酬が延々と繰り返されて、キャラに対する可愛さ、愛しさ、おかしさ、慈しみが消失して…

コミュニケーションは怖くないと信じられるような世界にしたい

だらだら時間の空いているときに描いている絵。 ペン入れができたので次はトーンへ。 旧Twitter・Xを見ることがなくなりました。 似たような言葉遣い、型にはまったやりとりで何かを言った気になった人々があふれているように「見える」。 実際は、そうでな…

気がついてしまうこと自体が「自分」を教えてくれている

何かに「気がつける」こと。 自分の中にそれがあるから、一瞬でわかるし気がつく。 わたしは掃除が好きだから、誰かが掃除した形跡にすぐ気がつける。 夏の終わりの季節、落ち葉のない場所は掃いてきれいにしてくれた人が絶対いたんだと思える。風でたまたま…

直感を説明しようとするな

直感を言葉にすることはできるかもしれないが、 言葉に変換した瞬間に「そのもの」ではなくなる。 わたしは写真を撮るときにそれをよく感じる。 写真はわたしが見たものを表現できない。 劣化し変質した記録でしかない。 直感は、 直感で理解するほかないの…

なぜ掃除をするとよいのか。綺麗にされている場所へのセンサーが敏感になるから。

今日、ふと思ったこと。 子供の頃、部屋が散らかっていると怒られた。 水回りがカビたり、ヌメリがでて汚くなったのを注意された。 ホコリが溜まって汚い状態を注意された。 現にわたしも、よろしくない状態だと眉をひそめて小言を言いたくなる。 では反対に…

自立して孤独になれて初めて出会える

自分はこの世の誰とも違うということ、 この世の誰とも同じになれないとわかること、 「完全一致の理解」はこの世の誰とも成し得ないということ。 それを受け入れて、自分らしくいるほどに わたしは孤独なんだと理解する。 同時に、 みんな孤独を生きている…

「自分にとっての本当」をどんなときも感じ取れるように

今日2024年7月7日は都知事選の投開票日だ。 だからというわけではないのだが、 どうしたら、「わたしの考え」をひとに話せるだろう。 ずっと考えている。 政治の話、できない。 健康の話、できない。 教育、子育て、環境、まちづくり、福祉、社会システム、…

『関心領域 The Zone of Interest』

夫に誘われて映画を観に行きました。 『関心領域 The Zone of Interest』 happinet-phantom.com 映画の内容に関する感想をそのまま書くことはできません。 わたしにはこの映画の感想を文章にする気がありませんが、エンドロールを眺めながら溢れてくる気持ち…

プレーン(plain)なわたしに戻れ

もうずっと漫画を描くのがうまくいっていない。 お話を作るのもずっと要領をえないし、 締切は守れないし、 人に頼ったりできないし、 毎日描いていた絵も今では全然描かなくなったし、 わたしに漫画家は向いてなかったのかもしれない。 そんなことない、自…

こんなわたしにホッとしてくれてありがとうの話

こんにちは、嘉村 朗です。 わたしの日々の発信を見てるとホッとするよと言ってもらえたことがありました。嬉しかったです。 その話を夫にしたら、普通の自分でいる様子が誰かをホッとさせているってスゴイことだよ!と心から励ましてくれました。 夫は言い…

ヤギのカレー。そして、言葉から自由になれないかな

こんにちは、嘉村 朗です。 「アフガニスタン風ヤギのカレー」をヘラジカさんがプレゼントしてくれました。 しっかり辛くて美味しかったです!! この「世界のごちそう博物館シリーズ」は珍しい世界の料理がレトルトになっていて面白いです。しかもすごく美…

ただ生きること

食べ物、住む場所、暮らすに必要なもの、エネルギー、遊び場、美しい景色…。 これらは地球上の全員に十分行き渡るくらい足りていると思う。有り余るほど地球上に存在していると思う。 だけど不安や怖れの感情から、「いま」の自分に必要な分量以上のものを抱…

自分にも「いるだけでいいんだよ」って言えるといいな

友だちと話した。 目の前にいる人に対しては 「あなたが今こうして存在しているだけでいいなって感じるよ」って 心から伝えられるのに、 それを自分に対してやれないんだよねって話した。 「面白い漫画を描けなきゃいけない」 「人に知られるような実績を残…

攻撃性を言葉にのせない

わたしには日常生活の中で「言葉は魔法だ…」と確信めいたものがよぎる瞬間がある。 言霊のことはよく知らないので、わたしは自分の感じている言葉の力を「言霊」と呼ぶことはしない。 良くも悪くも自分が調子に乗って使うときの言葉は注意深くあろうと思う。…

「共感=わかる」ではない

漫画を制作していて長らく「共感すること」「共感できること」をとても良いこと(プラスでポジティブ)だと考えていました。 しかし最近になって「共感する/した」は「理解した」とか「わかる」を意味しないのだと感じるようになってきました。 自分と他人を…

自分の弱さってなんだろう

みぞグミさんに励まされて描けたー 「今」のわたしがしっくりくる絵を描かなきゃだめだと思った。 上の絵はどちらもまだしっくりくる絵じゃないけど。こうやってグズグズと文句を言って今の自分の実力に納得できなくて潰れているのは自分の弱さが原因なんだ…

カリンシロップ

こんにちは、嘉村 朗です。 カリンシロップを作りました。 漬け込むタイプのカリンシロップは作ったことがあるのですが漬け込み期間が長いのです。カリンのエキスは喉のいがいがにすごく効くので乾燥する冬にいつでも飲める状態にしたいなあと思っているのに…

バナナと黒糖の蒸しパン

こんにちは、嘉村朗です。 完熟バナナと黒糖の蒸しパンを作ってみました。 昨夜に夫が「衝動は抑えないでやってみたほうがいい。今しかないのだから」(そんな感じの内容でした。一字一句覚えられていません。)と言ってくれて、それを聞いたら 「じゃあ…重…

わたしの不安が他人を悪者にしている

気がついたことがあるのでメモ。 *** 不安や恐れから怒りが生まれる。 感じ取った不安や恐れに立ち向かうひとは怒って攻撃的になる。ある意味、勇敢なのだ。だけど怒りの感情と攻撃心はいろんなものを破壊する。自分自身すら傷つけて虚しい世界を作り出す。 …

情報との付き合いかた

こんにちは、嘉村 朗です。 世の中、数えきれないほどの情報が溢れかえっていますね。 わたしはこの状況に困惑していました。 何が本当で何が嘘なのか、何が正しくて何が自分に必要なのか。 面白い話、おそろしい話、興味深い話、お得そうな情報、大人なら知…

透明(クリア)な言葉で

最近はSNSを見れていない。 歪んだ言葉、ねじれた言葉で溢れかえっていて見れなくなってしまった。 自分もその力に吸い寄せられて、そこの空気と同じように歪んだ言葉を使いそうになる。 透明で素直な言葉、歓びを表現する言葉、元気を与える言葉を生み出す…

集中状態が少しわかった話―音と静寂―

こんにちは、嘉村 朗です。 本当の意味で「集中している」状態になっているとき、自分が注意を向けているもの以外の情報は一切遮断され、誰かに話しかけられても気がつかないくらいになるそうです。 瞑想の練習方法を教えてもらったので試してみました。 こ…

ラクト・ベジタリアン食生活

こんにちは、嘉村 朗です。 ここしばらくラクト・ベジタリアン食生活をしていた話をしてみようと思います。 *** ベジタリアンを始めた経緯 知人がわたしに教えてくれた。 「フルベジになることで初めてわかる感覚がある。」 体験談を聞いただけじゃわからな…

何をしても自分が跳ね返ってくる

作品の中に込める想いやテーマ。 それはわたし自身の内面を反映してしまうものなのかもしれない。 わたしは常に変化し続けていて、前回の話を作っていたときと興味も世界の見えかたも変わっている。だから前回のお話を練っているときに計画していた展開、キ…

あきらめない

毎日ネームを広げて読み返しているのに、毎日書き足しているのに、全然形にならない。 いい漫画になっていると思うのに、やり方は間違っていないのに、作品が進まない。 わたしが今どんなふうに描いているか、わたしの<何か>がどんなふうに積み上がってい…