低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

物語とは何かを探るためのメモ

「物語」がわからない。

本に説明されているような、
物語に共通する基本構造とか、
精神医学的にみた物語の役割とか
緩急の付け方とか面白い物語を作るためのテクニックではない・・・。
(一方でそれらも大切であると思う。
改めて読み返してみれば、また新たな発見があるかもしれない)


わたしが物語について知りたいのは、たぶん、「物語性に感動する感覚」だ。


わたしだって、「物語に引き込まれる」、「話の面白さに没頭する」という
体験を絶対しているはずなんだけれど、
小説を読んだり映画を見たりしても、
いまいち物語性によって自分の心が揺れ動かされている実感がもてない。。
それとも自分の感覚に自信がないのだろうか?
(自分の気持ちや感情に自信がないというのもなんだかおかしな話。同時に興味深い感覚。←こういう風に自分のことを客観視してしまいがちなのも、冷めた人間みたいで面白く思われないのだろうかハテ)


小説や映画でなくとも、「物語」は生活に溢れかえっている。
ドラマ以外のTV番組も構成は物語形式になっているし、
商品の売り方も、宣伝も、日常の何気ない会話だって物語形式になっている。


わかるようになるまで、とにかくたくさんの「物語」に触れてみるのがいいのかも。
物語性とは何なのかを意識して物語に触れることで、
自分なりの答えを見出すしかない。
(「自分なりの答え」って言い方、
甘えた感覚の言葉だと昔は思っていたけれど、
実際、何かを「真に理解する」というのは
自分の持っている言葉によって、自分を納得させる説明が自分にできるようになるということだから、
結局、「自分なりの答え」という言い方になってしまうんだよなー・・・と、最近は思います。
でも、やっぱりムカつく語感なので、もっとしっくりくる言い方を探しています。)


今から何千何万の物語を分析し続けていれば、
少しくらいは物語の流れというものが身体に染み込んでくれるかもしれない。

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