低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

ストーリーについて考える6

ストーリーに奥行きをもたせるのに大切な「葛藤」の部分。

いろいろな「葛藤」が存在すると思うけれど、
今日気づいた「葛藤」についてメモしておく。


自分を保身する気持ちと、
人のために何かを与えなければならない気持ちを
天秤にかけて悩む様子が「葛藤」なんじゃないかなー?

人の嫌な部分とか、暗い部分、ドロドロしたものって面白いでしょう?
というかのように人の暗部を物語に取り込んで
目の前に出されると気分が悪くなったり頭にきたりしてしまう。
けれど人の暗部をしっかり描いている物語は実際に人気がある。
人間味が描かれていいとか言われるし・・・。

人間の感情の嫌な部分を売り物にする人がいたり、
暗い部分の表現を賞賛したり欲しがったりする人がたくさん?いることに
わたしはなんとなく絶望的になったりしていた。

けれど、考え方を変えてみたら、
物語はそういう人間の嫌な部分をどうにかこうにか克服していこうとする
生き方の模索を描いているともいえる。

自分可愛さから人はあやまちを犯すかもしれないけれど、
「それではだめだ〜><でも・・・」という気持ちもあるわけで、
そうはいってもやっぱり正しい行動がどれなのかわからなくて行動できなくて
言い訳したり逃げたり知らないふりしたり・・・
そんな生きづらい人生。

わたしはわたしなりに描けるはずなんだ。
人の生きづらさみたいなものが・・・