低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

ただ一翳眼に在って

ほんの1ページくらいだが「草枕」を書き写していた。
慧眼していない様子を「ただ一翳(いちえい)眼に在って空華乱墜するがゆえに」と表現していて、
そこを書き写しながら
わたしにないものを発見したのだった。

感覚を比喩的に表現すること。

ただ慧眼できていないのでなく
花びらのばらばらしきりに降り落ちる様に
むこう側が見えそうで見えないかんじや
自分が掴もうとしているものの正体を知りたい欲求の
落ち着きのない様が表現されているようで
はっとしたのだった。

思い返せば心象風景を漫画で描くことが
あまりないのだわたしは・・・。

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