低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

好きな道具で好きなように描け!

画材をデジタルかアナログかの二項対立で考えるのはもうやめて、ひたすら描きたい絵に近づけていく方針でやっていきたい今日この頃でございます。

どこでどのように見てもらうのかを意識したら画材も出力方法も展示の仕方も変わりますし、
描きたい気持ちがあるときにとりあえず一気に描いてみるのも大事ですし、
いろいろなタイプのものを描いては見せていかないと「この人はこんな絵しか描けないのかな〜」と思われてしまうかもしれませんし…。

自分はこれ一本でやっていく!(たとえば絶対アナログ画材だけ!とか絶対厚塗り!とか…)というのもわたくしの性に合わないような気もしますので、「とにかくやってみながら考えよう…」というゆるい心持ちでバリバリ描いていくようにしようと思います。

なんでこんなことをわざわざ描いてしまうのかというと、
「イメージを形作ること」、「誰かの創作物を見ること」にただ純粋に集中したとき、
脳裏にいちいち「アナログの質感はやっぱりよい」とか「デジタルのクリアな光の感じはたまらん」とかいう感想がチラつくことに鬱陶しさを感じるようになってきたからです。

「ただの創作物」と向き合えるようになりたいなあと感じたからです。

CGソフトもアナログ画材も道具として好きなように使ってよいのだと許したい。自分に。