中学校の前を通りかかるとテニス部が練習をしていた。
わたしは数えるほどしかテニスをプレイしたことがないが、そんなわたしから見ても力が無駄に入りすぎているフォームなのがわかった。
自意識を振り払いひたすらにうまい人のフォームを真似することに集中したらあっという間に上達するだろうと感じた。
そしてそれを彼らに解らせる難しさを思った。
かつてのわたしがずっと失敗してきたことだった。
ひとにどう見られるか、勝てないこと、結果が出せないこと、周囲より下手なこと、怒られてしまうこと、全部気にしなくていいことだったのに。
そんなことを振り返りつつ、
とりあえず目の前の原稿を丁寧に仕上げまーす。