低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

第2回 背景べんきょー会<1点透視法で描いてみる>その1

第1回からかなり間が空いてしまいました、背景べんきょー会です。これは自分がパースや背景を勉強する為に、ヘッポコ漫画家志望の嘉村が勝手にやっている企画ですので、間違った説明や段取りの悪さも見受けられる事と思います。ご指摘やご質問は随時受け付けております。


<1点透視法で描いてみる>

今回のテーマは1点透視法を使ってみることです。
1点透視法で描かれた絵は消失点が1つしかない構図になります。長細い奥行きのある廊下などがイメージしやすいと思います。なので今回はシンプルな廊下を実際に描いてみます。

1、あたりをとる


まずは簡単にあたりをとります。水色の色鉛筆やシャーペン芯であたりをとるのもいいかもしれません。(この後の作業で補助線などを入れたりして書き込みが増えると、線がゴチャゴチャしてくるため)

なお、あたりの時点で地平線の目安も入れておきます。図のまん中を通っている横線が地平線です。(コレって付いてるやつ)

2、消失点を決める


あたりを目安にして、廊下の輪郭を定規で引いていきます。中心部分で線が交わったところが消失点となります。

3、柱を描き込む(1)


廊下に柱を描き込みます。四角い柱なら、ただの四角柱を描くだけなので簡単です。
横の線は水平線と平行になるように、縦(高さ)の線は水平線と垂直になるように描きます。奥行きと平行になる線は消失点に集中するように線を引きましょう。(図中、緑の線が補助線)

4、柱を描き込む(2)


廊下の反対側にも同じ幅の柱を設置します。
水平線と平行な補助線(緑の線)を引いて柱の位置を決めます。
ここで注目していただきたいのが丸印の中。柱上部の角と廊下の輪郭線がズレまくっています。
こんなときは廊下の輪郭線を正しい位置に直しましょう。↓↓

5、柱を描き込む(3)


手前にも柱を設置します。
補助線を入れることで描く位置も簡単に決められます。



以上が1点透視法の基本事項です。
第3回ではこの無味乾燥な廊下に窓を描き込みます。斜めから見た四角形の面積を均等に振り分ける方法を利用しながら説明します。


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