いま、「山海経」を読んでいるんですけれど、ふと思ったことを書いておきます。
「山海経」は中国古代の地理書で、各地の山川にある植物や生き物などの情報が簡潔に淡々と書き連ねられている本のようです。
そこに生き物の特徴として「人面」であることがしばしば出てくるのです。
「人面」っていわれると、わたしはいかにも不気味で珍妙なイメージを思い浮かべてしまいます。
しかし、ふと思いました。
魚のくせに人の顔つきをしている。犬のくせに人の顔つきをしている。鳥のくせに人の顔つきをしている。
……これって別に変なことじゃないのかもしれない。
たまたま人間がこういうタイプの顔つきになったわけで、他の種の動物が人に似た顔つきになってもおかしくないっていうか。
他の動物が人間に似たのではなく、人間の怨念が取り憑いた(笑)わけでもなく、誰が誰に似たのでもない、ただ偶然に容貌がかぶっただけなんじゃないかあ〜?
え〜、この体験を通して何が言いたいかというと、
いかに自分が、過去の経験や形、身についている概念にとらわれて物事を考えていたのかということです。
柔軟に、自由に、世界にふれていきたい。
- 作者: 高馬三良
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1994/01/12
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (31件) を見る
にほんブログ村