低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

ネーム

ネームちょっと進みました(T_T)

明日またがんばります!

 

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描けない描けない!とジタバタしてみっともないけれど、このような苦しみの時間が面白い漫画を作れるようになるためのステップなんだという手応えも感じています。

物語を通じてキャラクターたちの苦しみを乗り越える姿を描こうとしているのだから、わたしがそれ以上に苦しむのは当然かもしれません(笑)

 

漫画を作るのはとても楽しいです。でも苦しみも同時に味わっています。

それがわたしのスタイルなのかなー……と思うようになってきた今日この頃です。

何のために描いているのかを見失うな

長い期間、ネームが描けなくて漫画作りについて悩んでいました。今日もろくに描けていないわけですが……。

曲りなりにも自分の問題について気がついたことがあります。

 

いつの間にかクリエイター視点で作品を見るようになっていたことです。

作品をクリエイター視点で評価されたいと思っていることが自分の創作に対する感覚を狂わせているのでは?そう思いました。

 

何のためのテクニックなのか、

何のための画力なのか、

何のためのストーリーテリングなのか。

 

これらを見失っていたように思うのです。漫画を描けば描くほど、漫画の文法が身に付いていくのを感じていました。漫画の描き方が自分の血肉になっていくのを感じていました。

 

できることが増えるとそれを使いたくなります。もっと効果的に面白く読ませることができるのでは?もっとカッコよくキャラを魅せることができるのでは?もっともっと完璧なストーリーテリングがわたしにもできるのでは……?

 

そうしているうちに自分の漫画で達成すべきミッションが見えなくなってしまった気がするのです。

 

 

ミッションは何?

 

一体、「何」のために漫画を描いているのか……?

 

 

毎話毎話に込めたメッセージを確実に届けることのほうが、完璧なテクニックやストーリーテリングよりずっと大事なのではないか?

 

次の話を最後まで楽しく読んでもらうことに集中するのが賢明では?

 

 

今、読まれている回が読者さんとの最後の出会いかもしれないのに、最終話まで見届けてもらおうなんて考えがおこがましいのでは???

 

 

以上。明日の自分に期待!

 

 

カイセー

ネームが描けないときはとにかくアナログで手を動かしてイメージをたくさん並べて自分の中のパッションを燃え上がらせなければならない。

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本にも書いてあった。

「手を使おう」

PCから離れてみよう。頭でものを作ろうとしないで、手を動かそう!本に書いてあったのでそうしてみている。

 

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線画はコピックマルチライナーのセピア0.3ミリ。

鼻を描くのはやめた。

鼻を描くのは難しい。わたし自身の鼻があまり格好良くないから鼻を描くのが苦手なのかなあと思っているが、鼻がない絵は手を抜いているように見える気もするし、いつも鼻を描くときは自分の中で葛藤が生じる。

もっと自由に、自分の好きな絵にすればいいのに。そう思うけれど。

 

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明るい髪の毛の海成くん。

似合わないので彼は暗髪で良いと思いました。(笑)

 

画像

白いマフラーのままでもいいけれど何か色を着けたい……

海成くんのマフラーは黒とか灰色とか地味な色だろうけれど、

試しに何か色のあるマフラーにしてみたい。

 

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もっと塗り重ねて服の質感も出したいという欲求が湧いてきましたが、ネームを考えないといけないので時間を使うわけにもいかず……

結局、イメージを描いてみてもお話なんか作れるわけでもなく……。

もっとコピックの練習をして自在に絵を描けるようになりたいなあとやってみたいことが増えただけでした。

 

今月の原稿も最後まであきらめないでがんばります。

きっと面白く描けるはずです。

完璧な漫画を描こうとするな

こんばんは、嘉村 朗です。

また今月も全然お話を作れず時間ばかりが過ぎてとうとう16日です。

アイディアはたくさんありますし、テーマもなんとか出来る自信はあります。なのに全然カタチにできないのは一体どういうわけなのか……。

 

うまく各エピソードを最終話まで繋げて一つの物語として完璧に作り上げたいと思っているのかもしれません。

「次の1話で失敗できない」などとつまらぬ見栄をはっているのかもしれません。

昔の自分に比べてお話作りのコツが分かってきたぶん、「もっと出来るはずだ」「すごいお話を作れるはずなんだ」という欲が出てしまったのかもしれません。

せっかくここまで描き続けられたのだから、これから先のエピソードは完璧な構成と演出で描きあげたい!と気持ちが大きくなっているのかもしれません。

 

完璧な構成?ストーリー?演出……?

そもそも、嘉村朗は連載が始まってこのかた、毎話行き当たりばったりでその時出来ることをギリギリでこなしてきただけの人間ですよ!

今さらどうあがいたところで、完璧な漫画になんか絶対なりません。

 

諦めろ!

これまで通り、やれる限りを尽くしてお話を進めることに集中するしかないのだ。

もう開き直って「なんか知らんが面白かったからいいか」と毎話満足してもらえればそれでいいんじゃないか。

 

自分で自分を不自由にしている枠があるはずなのに、それから抜けることができなくてもがいている感じがします。

漫画家としてこう見られたいとか思っているのでしょうか。いやですね。

 

ひたすらに、今を楽しませるような漫画を淡々と出し続けることの方が多くのひとを幸せにするのかなとも思うのですが……。

答えはまだ出せずにいます。

答えが出ないのではなくて、腹が決まらないのかもしれませんね。

ネームちう

こんばんは、嘉村朗です。

 

「やばい!ネームが描けない!」を毎月繰り返しすぎて、現在は「なんとかなるだろう」「まだ大丈夫……」と構えられるようになり、焦って泣いたりしなくなりました。

最後まであきらめないでがんばります!

 

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今までで一番綺麗にコピックで塗れたかも!

まだまだ細かい表現はできないのですが、この調子で技術も磨いていきたいです。

ネームちう…

こんばんは、嘉村朗です。

まだネームができなくてピンチ!

イメージイラストを描いてみました。

全然ネタバレにもならない絵しか描けなかったのでアップ。

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カイセ

 

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キリッとした佳織さんを描くつもりで手を動かしていたらこんな絵に。描きたいイメージと違う感じのキリッと感……。キリッとした顔にもいろいろあるのだと知る。

頭の中のイメージを描いて現実世界に引っ張りだす。

それを身体で確認して初めて、自分のしたいことが少しわかるというか……。

面倒くさがらずにいろんなパターンを作って比較するのが大事なのだなあと思いました。

 

良い紙を無駄にするのがもったいなくて絵を描くのが怖かったり、下書きをするのが面倒くさそうだと億劫になっていました。

でも、下絵を消しゴムで消すのはいい紙を使っているせいかぐんぐん綺麗に消えて意外と気持ちよかったです。ペン入れをした線が浮かび上がってくる瞬間は嬉しいものです。

 

手を動かしてみて、「試しに描いてみることは気分のいいことだ」「描くのは楽しいことだ」と身体に気づかせるのも大切なのかもしれません。

言葉と変化の痛み

漫画で描いたこと、ブログで書いたこと、ひとに話したこと……

自分の発した言葉が自分自身に跳ね返ってくることはよくあるのだが、そういうとき私は一体どうしたらいいのだろうと考えている。

 

「言葉」をどう操れば、「言葉」とどう付き合えば、いいのだろう?

わたしの答えはまだ出ていないけれど、いつかちゃんと描き上げたいテーマの1つだ。

 

何かを手に入れたり、ものごとを先へ進めるには何かがちょっと傷つくことになると思う。

でも誰かを傷つけたり巻き込んだりするのは嫌だなあと思う。

とはいえ、「傷つけたくないから何もしない」を選ぶと何も変わらない。

 

物語の主人公だったら、変化や成長の痛みをこの身に引き受ける道を選ぶだろう。それが自虐や自己犠牲ではない形だと諭すような振る舞いで。

 

難しく考えるのをやめれば~?と言われることもあるけれど、「難しく考える」ってどういう状態?と聞き返したい。

難しいなんて全然思っていないのに。

難しいんじゃなくて、わからないだけなのに。