低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

トレースだって技術がいるんだ!

複雑な背景(工場の骨組みがカッコイイやつとか、観覧車とか)とか、大きな一枚絵みたいな背景だと、アシ先でも写真をトレースすることがよくあります。
自宅でトレース中に「あ〜背景終終わんねえ」とかぼやいていると、家族には「写すだけじゃん。」とか言われたりします。そんな、ただそこにある線をなぞるだけの単純作業みたいに言うなーっ(´д`)ノ

わたしに努力がないだけかもしれませんが、トレースで背景を描くのは簡単ではないと思います。
以下、トレースが簡単じゃないと思う理由↓↓

  • 拡大コピーした写真を使うと線がぼけて見切りが大変。→結局、消失点を取って描く
  • 白黒写真だと線が潰れて訳わかんなくなる(※写真風の背景なら黒い部分を塗っていく感じにするから、そんなに大変じゃないのだろうか…?)
  • 建物がいくつも存在する写真の場合、地形の関係などで、建物一つ一つの消失点が微妙に違うところにくる。(のが面倒くさい…)
  • ただなぞって線を引いただけじゃ、かっこいい背景にはならない。(←こういうところに技術の差を感じたりする)


4つ目の「ただなぞって線を引いただけじゃ、かっこいい背景にはならない。」というのは、トレースしないで背景を描くときにも言えることです。絵は影の入れ方や線の強弱によって、立体感や引き締まった感じが出るので、ここがプロの絵との分かれ目な感じもします。(もちろん、あえて平面的に描く画風もあります)ちなみにわたしは全然できてません。毎回、上手い人の絵を真似たりして技術を盗もうとしていますが、なかなか…難しいです;;;

トレースの良いところは1から書き起こさなくていいところだと思います。あたりがとれるだけでかなり作業は楽になるので、使えるモノはなんでも使いたいですね。


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