低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

蛇行人生

内田樹中沢新一「日本の文脈」を家事などの合間合間で読んでいます。

日本の文脈

日本の文脈

その中にあった一文。

日本人の修行というのは、「自分がいま達成しようと必死に努力している目標は『ほんとうの目標』でない」という逆説に耐えることを要求しますから。(P.112 l.2〜)

「自分がいま達成しようと必死に努力している目標は『ほんとうの目標』でない」かー。。。

なんかこの感じ、きらいじゃない。
いま達成しようとしている目前の目標は
「ほんとうの目標」でないかもしれないけれど
不要な目標でもない。

到達して初めて「ほんとうの目標」に少し近づけるような、そんな気がする、
超曖昧で迂回しまくりの非効率的な努力の仕方。
(決して、「無駄な努力」を肯定しているのではない。)

目の前にある目標(いま、使命感を感じているもの)を
とりあえずやってみる。
やり終えてから、これが「ほんとうの目標」であったのかどうかを確かめる。
違ったら次いってみよー!でまた動き出す。

目の前の目標はいつも暫定的で、「絶対」でない。
でもそれでいい。

そんな、ふらふらでゆらゆらな生き方もアリアリ!!って
言われているみたいで嬉しかった。


この引用文から受けた癒しというか納得感を
うまく文章に書けない。のが口惜しい。
「目の前の目標」というのは、
「自分は世界のためにどう貢献できるか」に対する答えみたいなスケールで
捉えてもらえるとうれしいです・・・