低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

癒しなエンターテイメントがほしい

ここにもちょこっと書いたけれど、
2013-03-05「こんなものがほしい話
わたしは今のところ「癒し」なエンタメが欲しいナーと思っています。

そう言うとオカシナ顔をされることがたびたびあるので
これはもう、わたしがそれを作って見せるしかないと思っています。

少なくともわたしの周りで生活している方たちにとって
癒し系はエンタメとは結びつかないようです。
数名の方にエンタメに対するイメージを伺ったところ、
エンタメは、手に汗握らせ血湧き肉踊るドキドキハラハラ壮大かつド派手でわかりやすい何かとイメージされている・・・ように感じました。
スターウォーズとかディズニーランドとかワンピースとか・・・
おっしゃることはよくわかります。ディズニーランドでブラスバンドのショウを観た時、
「ああ、エンタメだ!!!!!!」と感覚的に理解できたあのかんじは忘れられません。

でも、そういう陽極で強くて眩しい世界だけじゃ息ができないひとも
いると思うんですよー/(^o^)\
静的な情動を引き起こしてくれる何かが必要だとわたしのゴーストが囁いている。。。

「癒し」のイメージについてメモしておく。

  • 地中の微生物や海のプランクトンのようなかんじ。
  • 有機物を無機物に分解して世界に戻す。
  • ゆるーくじわじわ延々黙々と続けられる活動。

癒し系のもつ力は「他者を癒してあげる」というものではなく、
疲れきった人やボロボロな状態の人の「わたくし的なもの」が
地球(といわず宇宙規模で)の分子の流れに巻き込まれて
物質的価値感から開放されるのを助ける力・・・というイメージなんです。
身体性からの離脱っつーか!

んで、最近読んだ中沢新一「アースダイバー」に「このかんじだ〜!」というのか載っていたので引用。

…二十一世紀がほんとうに必要としているのは、たくさん生産してたくさん消費するものではなく、たくさん分解し、旺盛に解体作業をおこなってくれる、苔やバクテリアのような存在なのである。(P.70 L.19〜)

・・・わたしはそんな人間になりたいな〜と思うし、
そんな漫画を作りたいなーと思っているのです。。。
いまのところ。

アースダイバー

アースダイバー