老いを恐怖しているひとがわたしの周りにいるのですが、
わたしは老いることを恐怖したり嘆かわしく思ったりしたことがそれほどありません。
老いを最後に恐怖したのは小学生の頃、
布団に潜ってから両親や祖父母が先に死んでしまうことを考えたら
つらくて涙がでた思い出くらいです。
近所の公園の桜が散った途端に人が公園からいなくなりました。
「花のない公園はとくに見るものもなくつまらない」
とでも思われているのでしょうか・・・
「花の咲いている時が絶頂期でしょう?」と言われたこともありますが、
なにかと比較することを放棄した今となっては
絶頂期をどこに置くかなんてわたしにはできません。
わたしは花が無傷でやはらかく
しっとりと退色の始まるその一瞬、
完璧なフォルムを形作ったその姿も大好きですが、
茶色く色あせた花びらをしなびさせている様子も、
パサリとがくから地面に落ちるその様子も、
柔らかく鮮やかな芽も
真夏の色濃く丈夫で苦そうな葉っぱも、
カラカラに干からびた枯れ葉も
葉っぱひとつない枝も
華が咲く前のかたい蕾も
虫に食われた葉っぱも
腐ってほろほろに分解された幹も
全部すきで愛おしいです。
そんなふうになんでもかんでも目の前に現れたものを好きになれたら、
とくに、人間を・・・
年も性別も見た目も考え方もとりあえず置いておいて、
そこにいる人のいまを「いいね〜」と感じられたら、
もっと楽に生きられるんじゃないかなーって
そう思ったのでしたまる
そうなれるようになるーっ(/・ω・)/
※実験的にあえて言葉の内容とはイメージを対とするようなカラーを文字に落としてみた。