低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

誰とでも友達になれる人

「誰とでも友達になれる」人がいる。
これは言葉のままにどんなタイプの人だろうと、世界中にいるあらゆる人と友達になれるという意味ではない。

邪悪な人間、愚鈍な人間、人の生きる意欲を殺ぐ人間たちに私たちは取り囲まれているからである。「誰とでも友達になれる」人間とは、そのような「私が生き延びる可能性を滅殺しかねない人間」を一瞥しただけで検知できて、回避できる人間のことである。

内田樹の「邪悪なものの鎮め方」の中に書かれていた。

いつも人間関係のトラブルに巻き込まれている人、
なぜかいつも友人とモメる人がいるけれど、
そういう人は一緒に時間を過ごす相手に対して
「この人は私が生き延び、ポテンシャルを開花することを支援する人か妨害する人か?」
をうまくスクリーニングできていないのかもしれない。
いつも揉め事を抱えている人には他にも理由があるとは思うが、
これも一つの理由であるような気がする。


自分にとって邪悪なものを回避する能力。
(邪悪なものに立ち向かって消滅させるのではなく、あくまで回避。
はじめから関わりを持たないようにするってところが重要ですね)

この世をサヴァイブするのに大切な能力だと思う。
わたしもその能力を高めていけるように心がけよう!と思うがそれ以上に、
「誰とでも友達になれる人」にとって妨害する人ではなく、
支援する人として映る人間にわたしはなりたい。

邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)

邪悪なものの鎮め方 (木星叢書)