低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

「おこ」は「おこ」だよ!

外国語を習得しようとするとき、どうしても
 Hellowの意味は「こんにちは」
みたいに「○○を日本語に訳すと…」なんてやっていましたが、

HellowはHelloだよ!!
…って身に付けていく方がいいような気がしている今日このごろ。。。

日本語の御礼代わりに使われている「すみません」が
必ずしも「sorry」じゃないことをどう表現すればいいのか
よくわからなくてもやもや考えていたところ、
そのような結論に至りました。

古文においても日本語とはいえ
「をかし」は「をかし」であって、
現代語訳の「素晴らしい」とか「趣がある」とは
ちょっと言葉のニュアンスが違っているんじゃないかなーと思ったり…。


言葉がまず最初にあって人がそれを使ってるのでなく、
人がいるところに言葉ができたと考えれば、
正しい意味や使われ方を改めて定義しようとするのはなんだか窮屈な感じがします。。。


現在も言葉は増え続けていますし。
子供が使っている「おこ」も「おこ」であって、
「怒っている」「頭にきている」「許せない」ではない気がします。
相手を糾弾するつもりはないけれど表に出さずに入られない不満な感情をマスコット的なゆるさでポイっとカバンにぶら下げているような……。(わたしにはそう見える)


こんなところからも言葉は万能じゃないなーと思わずにはいられません。
ですが同時にそれは人の関係の数だけ言葉のバックグラウンドが広大ということでもあり、
それはとても自由でドキドキするものがあると思えるのでした。。。