毎日よく寝ているのに両手の指にヘルペスが発生していてペンを持つのが楽しくない。
腱鞘炎になるとか、手や指が痛いのもよくない。
アイディアを出すのに文章や絵を書いて考えたり試行錯誤するのに支障がある。
症状が悪化するのをおそれてペンを持つのが怖くなる。
もっと身体を大事に扱うべきだった。
だから無駄に力が入りすぎているのも良くない。自分が無駄な努力をしていないか敏感にチェックする必要がある。やった感だけを得られる頑張りをしてはいけない。身体が壊れてしまう。身体を壊すことで頑張った感を得てはいけない。
大量の試行錯誤が必要だからこそ、有益な経験の割合を高める必要がある。
ひとりの人間が持っている身体も時間も有限な資源だから。
どうして今までそのことに気がつけなかったのか。
愚かだったと思う。
でも若くて健康であること自体が武器になっているあいだは健康の価値や優位性を言葉だけで理解してもらうのは無理のような気もする。その溝を埋める試行錯誤も漫画でしていきたい。*1
何度もこの本を出すが、この本の言葉を表面的に受け取ると「効率最優先で無駄なく生きよう」となるようだ。効率最優先なんて情緒のカケラもない下品な生き方のように感じる人もいるようだ。わたしはそんな表面的なメッセージなわけがないと思う。
「最小の時間で成果を最大にしよう」と意識すらしなければ絶対に無駄に身体を酷使することになる。意識したってすぐにはできないのだから。
何度だって間違ったり回り道をしたってかまわない。でも時間は限られている。そのことに気がついているか?
本書はそれに気が付かせようとしているのだと思う。
*1:健康に気をつけようという啓発漫画を描くという意味ではないです。笑