低徊趣味ぶろぐ

漫画家・嘉村朗のブログ

絵に描いたものの振り返り

いまの自分のムードを絵にしてみよう!とつれづれなるままに描き始めたイラスト。

どうしてこんな絵になったのか備忘録も兼ねて振り返ります。

 

マスクをしている

わたしは「鼻」を描くのが非常に苦手です。

おそらく自分の鼻があまりいい形でないからだと思っています。原稿の下絵チェックでもアゴ周りの修正がよく出るので顔のパーツのバランスがちょっと悪い(笑)んだと思います。*1

絵を描くときはポーズ集などの資料を見て描きます。

しかしポーズ集にない顔の角度や表情は自分の顔を鏡で見たり写真に撮影しながら絵を描いていきます。そのせいもあってか、自分の身体の特徴が絵に出てしまい、バランスが美しくない問題が発生するのだと仮説を立てています。

 

そこで!

鼻を描かなくてもいい世界にしてしまえばいいんだ!と思いつきました。

鼻と口元が見えなければ顔のパーツのバランスについて気にすることもありません。シルエットの美しさを追求するなら、わたしでもやれる気がします。

どんなときでも、「これなら自分でもやれる気がする!」この感覚は大事にすべきです。

黄色い花

黄色い花はちょうど昨日、近所を歩いているときに見かけた花です。

とても綺麗で印象的だったので記念に描いておこうと思いました。

絵にするにあたり、簡単に調べてみました。「ビヨウヤナギ」というそうです。

ビヨウヤナギにとても似た花として、「金糸梅」という植物もあるそうです。そういうことが知れたので描いてよかったです。黄色い花は元気さを感じられるので大好きです。

ほくろ

この絵を描く直前、鏡を見たら自分の顔にほくろがたくさんあることに気が付きました。ほくろだけでなくシミや傷あともたくさんあるのですが、このペースでほくろが増えたら将来的には顔と身体がほくろとシミで埋め尽くされてゴマちゃんみたいになってしまうのではと思いました。

だからといって美容に注力する気概もありません。

「ゴマちゃんみたいでいいな♪」と思えるように願ってたくさんほくろを描きました……。

犬風のマスクに変な緑のブチがあるのも、偶然のブチ模様がその個体の特徴になり愛くるしいポイントだったりするなあと思って描きました。

 

元も子もないことを言うと、ブチや柄がへんてこりんであることが普通であり大多数だからこそ、無垢であることや正対称に見える模様をありがたいものとして憧れるのかもしれませんね。

クセのある髪

髪がうねっていたりクセがあったり縮れていたりすることも、素敵なことだよ、気がついて~という願いが込められています。

「どう頑張ってもなれないものになろうとするより、今あるものの楽しみかたや愛でかたを探してみるほうが幸せです」とどこかで読みました。

その意味がいまになって理解できたように思います。

 

絵を描くことは願いと祈りかもしれない

わたしの場合、絵を描くことや漫画を描くことは「祈願」に通じているのかもしれないと思いました。そんなことが少しわかってよかったです。

*1:目を実際の人間の比率よりも誇張して描いているのもバランス感がおかしく見える要因の一つかもしれません。