西炯子「恋と軍艦1」で、サーシャっていうロシア系ハーフの不良な雰囲気を漂わせているおっさんが出てくるのですが、彼は料理がすごく上手だそうです。
それだけでもグッとするのですが、1巻の中で、
「…ロールキャベツ 二人ぶんしか つくってなかったから あせったぜ」
という台詞があるんです。
二人ぶんというのはサーシャ本人と、同居(でいいと思う)している町長さんのぶんです。
「あせったぜ」と言っているところから、
突然やってきた主人公にごはんを分けてあげる気があることを微妙に感じ取れて
(サーシャ本人は不本意でも他人にごはんを分ける考えはあるってところが…)
キュンとしたのですが、それ以上に、
ロールキャベツを二人分しか作ってないってところに異常に興奮したわたくし…。
「ついうっかり多めに作っちゃった☆ミ」じゃないところがいいです。
鍋にきっかり二人分。ひとり二個づつ!
まあ四個で鍋はいっぱいになっているからそれ以上作っても
綺麗に煮れないという事情もあるかもしれませんが…。
でも、このきっかり二人分というところに
サーシャの神経の細やかさが表れている気がして
ドキドキしたんですよねー。考えれば考えるほどに。
必要なぶんを必要なだけ作る。
それを綺麗なお皿にきちんと盛りつけて食べる。
サーシャがヘビースモーカーで着物をだらしなく着ていて無精髭の愛想よくないおっさんだから、
余計に素敵に見えちゃうんですよねー。
あーもー、なんていいオトコなんだっ!!
- 作者: 西炯子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/05
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