- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01/01
- メディア: 新書
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先生を「先生」にするのはいつだって生徒なんだ。
「何を師とするか」は生徒(わたし)に委ねられている。
「誰を」ではなく、「何を」です。
師は必ずしも人とは限らない。
それは身の回りのあらゆるものたちから、
何かを学ぶことが可能だということ。
わたしに教えを与えてくれる素晴らしい先生は一人や二人でなく、
無限に近く存在するということ。
しかもその先生とは一期一会かもしれません。
(いや、ほぼ一期一会だと思います。)
「先生」という存在は生徒の側がつくるもの。
それはつまり、先生から何も学べないというのは
学ぶ側に問題があるってことです。
「理解力がないから駄目!」といかいう意味ではなく、
学ぶ準備が出来てない状態だったり、
自分が何を知りたいのか意識していなかったり・・・ということです。
もし、何かの体験を終えた後、
何も得るものがなかったなーという自分がいたら、
「今の自分には理解や学びに到達するのにまた足りないものがあるんだなー」とか
「自分の知に対するアンテナが十分に張り巡らせられていなかった」と、
振り返るようにしたいです。
間違っても、「あいつから学ぶことなんかなんもなかったぜ笑。たいしたことねーな(´ε` )」なんて思わないように。
先生はわたしに学びを与えてくれる。
知識ではない。
わたしがいて、先生がいる。(先生は人とは限らない)
このふたつ以上の関係から、
わたしは「学び」という体験を贈り物として受け取ることができるんですね。