- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/23
- メディア: コミック
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愛について描かれている作品に出会うたび、
愛とは何なのか、少しでも知っている人がいるんだなー
という気持ちになって、
嬉しいような不思議な気持ちになります。
愛について全然わからなくても、理解に及ばなくても、
愛というものを悟っている人がこの世に存在するという事実を知るだけで
まずはいいのかもしれないと最近は思います。。
いつかわかる日が来るまで、
未知なる感覚を知るために頑張ることができるような気がします。
※以下ネタバレ込みの感想というか好きなところ!!
- トルフィン
復讐することだけを生き甲斐にしている主人公トルフィンに、
「もー!トルフィンばかだなーもー!」と言いながら読み続ける内に
アシェラッドが死んじまってトルフィンは虚無状態に…
死に際にアシェラッドが言った通り、
「トールズの言った世界のその先」に行こうとしなきゃですよ!
もっと自分を含めてみんなが平和に暮らせるようにできることを
探しださなきゃだよーもーがんばれー(´Д⊂
とか思いながら読んだ。
トルフィンの頑ななところはばかだなーと思うけれど、
そんなところに簡単には本当の人間になれない大変さが感じられます。
賢い大人たち(トールズとかアシェラッドとかクヌートの取り巻きたちとか)との出会いが
トルフィンを後々成長させてくれるような希望も持てるし…
アシェラッドがなんだかんだ第二の父親みたいになっていることにも
いつか気付くのかなあ・・・
自分ひとりじゃ、人間は成熟できないものなんですね。
きっと。
- アシェラッド
超かっこいい。特に5巻あたりから。
6巻からはもうジジイの面構え。渋い。イイ!><
- クヌートの悟り(6巻)
愛について知るというのは、
ストンと落ちてくるように感じるものだと思う。
一瞬で腑に落ちる感覚だ。
だけれど、すべてがわかったわけでもなく、むしろ
自分が何も知らないのだということを教えてくれる。
クヌートの愛に対する悟りはクヌート自身のものだから、
云わんとしていることは実によくわかるけれど、
わたしのものとしては落ちてこない。
クヌートにシンクロすることの出来ないのが残念です(←自分に残念という意味ね)
きっと他人の感動や悟りを、
コピーするかのように簡単に享受することはできないのでしょう。
それにしても、本当に感動的なシーンでした。
アル中の神父も大好きです。
- 幸村先生の描く髪の毛の線が美しすぎる。
- というか絵と話のクオリティが、もう、すごいです。。。