17年前に描かれた漫画だけど、古い感じもしなくてすごく面白かったです。
- 作者: 岡崎京子
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/04/08
- メディア: コミック
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ドロっとした心情や人間関係を描いたような作品は
苦手なことが多いのですが、
とてもサッパリした読後感の漫画でした。
わたしにとってなにより印象的だったのは、
「見たいものを見せてあげる」のメッセージ。
雑誌の取材を受ける主人公リリコの、
「あんたら、こーいうことを聞きたいんでしょ?
あたしがこーいうこと言えば安心するんでしょ?
いくらでも聞かせてあげるわよ。
ぜ〜んぜんそんなこと思ってないケドね!!!」という態度。
人としてはなんだか腹のたつ態度かもしれないけれど、
モデルという一種の夢を売る職業の人としてリリコを見たら、
すごく爽やかな気持ちになれたのでした。
(清涼感というより、荒野のドライな爽やかさといいますか・・・)
みんなが見たいものを見せる。
みんなが聞きたい物語を、
好きになりたいキャラを、セリフを、風景を、
見せるということ・・・
わたしの漫画制作に足りないものがまた見えたような気がしたのでした。