こんばんは、嘉村 朗です。
いただきもののトマトに青虫がついていました。
きれいな緑色をしていたので透明な容器に入れて観察をはじめました。
このときはまだきれいな緑色だったのだが……。
青虫はわたしが与えたしなびかけのミニトマトを日がな食べ続け、筒状の体からフンを押し出すようにして排出していました。入れた分だけ出す!というシンプルな仕組みに感動。
いつの間にか体は緑色から黒いシマがうっすらと浮かんできてちょっとかわいくない感じになってきました……。
コイツは蝶ではない何かになる予感……。
調べるとトマトにつくタバコガという害虫ぽい……。しかしながら、中途半端に面倒をみてしまったのでもう少し観察することにしました。
そもそも、コイツをトマトから引き剥がしたとき、身をよじって大暴れする様子にわたしはそこはかとない凶暴さを感じていました。モンシロチョウの幼虫はもっとボーとした感じだったけど、こいつは……。
青虫を見つけた翌日の夜にはどんどん体の黒いシマが濃くなっていきました。凄まじい成長スピードです。
挙句の果てにはコヤツ、仰向けで寝ていたんです。
こんなかんじで!↓↓
ミニトマトの一番美味しい部分だけをひたすら喰らい、フンをポコポコ量産し、疲れたらそのまま寝るの繰り返し……。
わたしも少しはこの青虫のように自分勝手に生きていいのではないか……と思ってしまいました。
「自分勝手」とか「青虫のくせに仰向けで寝やがって!」と偏見にまみれたことを書いてしまいましたが、虫は虫でサナギになるための栄養をひたすら蓄えることに集中して生きているだけなんですよね。
わたしが今どうにか手に入れようとしている「集中」をコイツはできているのです……!
美味しい部分や食べやすい部分だけを優先的に選びとり、食べたいだけ食べるのもアリなんだなあと思ってしまいました。「皮には栄養があるから多少筋っぽくても食べたほうが体にいいんだよ~」とか「食べすぎると太っちゃうからこのへんで止めておきます……」なんて理屈で動いたりしないんですね。なるほどなるほど。
疲れたら即寝る姿も学ぶことが多いです。
「今日のノルマが食べきれてないぞ!」とか「明日までにサナギにならないと死ぬ(気がする)……!」とか焦燥感に駆られることもないのですね。
青虫よウチに来てくれてありがとう……と、ちょっとだけ思いました。